え?退職金増税?iDeCo加入者の大半が死亡しそうな気配が漂ってきた…。
おはようございます、ひらっちです。最近は梅雨本番といった天気が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしですか? 農作業もあんまりできませんし、比較的のんびり過ごしています。こういう時に新たなチャレンジに向けた仕込みをしなければ!と意気込んでおりますが、楽しい本がたくさんあってなかなか進んでおりません。まぁ、ぼちぼちいきたいと思います(^^♪
<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。先日の予告通り、6月に入って記事が2本アップされました。よかったらぜひご覧くださーい(^^♪
■どうやら退職金にまで増税の気配が漂ってきました…
あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」「老後資金」をテーマに書いてみたいと思います。
最近、こんな話題が少し盛り上がっているようですね。
「退職金大増税」
どうやら政府は「退職金の控除を減そう」と考えているようです。そこに手を付けるかぁ~。iDeCoを推進しておいて何やるんだよ…。
いやはや、岸田政権はすごい。すでに巷では「五公五民」なんて言われておりますが、これ以上増税したらさすがに国民は厳しくないですかねぇ…。
子ども手当の増額を隠れ蓑にして扶養控除の廃止も検討しているみたいですし、なかなかすごいことになってきました。まさに「聖域なき大増税」に舵を切る様子です。
退職金の増税について気になる方は、下記の記事に詳しい説明がありますので、よかったら参考にしてみてくださいね。
■そもそも退職所得控除とは?
このnoteをご覧いただいている人の中には「退職所得控除なんて当然知ってるよ!」という方も多いかもしれませんが、改めて解説しておきますね。
退職所得控除とは、簡単に言うと「よく頑張りました!退職金の税金はおまけしてあげますね!」という制度です。
退職所得控除の概要は、以下のとおり。
大雑把に言えばこんな感じですかね。ポイントは「勤続年数に応じて」と「控除額を引いた後の半分に課税」というところ。ちなみにこの「勤続年数に応じて」という部分は、下記の通りになります。
【勤続年数が20年以下の場合】
40万円×勤続年数(1年未満の端数は1年に切り上げる)。ただし、80万円未満の場合は、80万円とする。
【勤続年数が20年を超える場合】
800万円+70万円×(勤続年数-20年)。
これが計算式の基本です。例えば、勤続年数が10年2か月の人の退職所得控除額は、以下のようになります。
そして、退職金から440万円を差し引いた残額の半分に課税される、というのがだいたいの仕組みです。
いかがでしょうか? 何となくイメージできましたかね?
控除額を引いたうえでさらに半分になるので、めちゃくちゃ節税になる。これが退職所得の大きなメリットというわけです。
■控除の見直しは「雇用の流動化を促すため」ってホント?
ただ、政府はここにメスを入れようとしています。現行の退職所得控除のポイントは「勤続年数が20年を超えると大幅に控除額が増える」ところにあります。そこで政府は「雇用の流動化を促すために、長く勤めるメリットを無くした方がいいのでは?」という理由を付けて控除の見直しを検討しているわけです。
ここで大きな問題になりそうなのが、iDeCoの取り扱いです。なぜなら、iDeCoを一時金で受け取る場合、退職所得控除を使うことになるから。これでは「せっかく多額の運用益が出てもごっそり持っていかれる」という事態になりかねません。
上記の記事では「ほとんど影響はないのでは?」という見解ですし、
上記のYouTubeでは「さすがにiDeCoは何らかの救済策があるのでは?」と予想していますが、さて、どうなるでしょうか?
退職所得控除の改悪は、老後のマネー戦略に大きな影響を及ぼす可能性があるので、引き続き注視していきたいところですね。
■まとめ
このnoteでは、以前から「iDeCoの加入はお勧めしない」というスタンスを取り続けてきました。著名なお金の専門家の皆さんは「iDeCo最高!」「加入しないなんて絶対損!」という姿勢を取ってきた人が多かったけど、「老後まで資金が拘束されるのは非常に厳しい」というのが僕の考えです。
ぶっちゃけ人生は何が起こるか分からない。老後も大事だけれど、それまでの人生も大事なわけで、何が起こるか分からない状態で多額のお金を老後資金に突っ込むのは、あまりにも「老後に集中投資しすぎ」です。iDeCoを利用するにしても、あくまでごく少額、老後まで絶対に使わないと自信があるお金のみにすることが大切です。
……と言ってはみたものの、「このお金は老後まで絶対に使わない!」なんて言い切れる人、どれだけいるんだろうか。そうと考えると、やっぱりNISAの方が使い勝手がいいですよねぇ~。
しばらく前に相続税の控除が大幅に改悪されたように「取りやすいところから税金を搾り取る」というのは政府の常套手段です。
そういう点で「老後まで手が付けられない余剰資金」であるiDeCoは格好のターゲットになりかねません。「どうせ金持ちなんでしょ?」ということで、世論の反発も起こりにくいですからね。
iDeCoをご検討の方は、そのあたりも考慮しながら「流動性がないリスク」を十分理解したうえで利用するようにしてくださいね(^^♪
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