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有機野菜を食べる人は、思っている以上に多い?少ない?

こんばんは、ひらっちです。今日は珍しく夜遅くまで仕事をしております。明日から3連休に入るので、休み前にたまっていた原稿をやっつけるべく、早朝からインタビュー記事を1本、補助金関連の事業計画書の手直しを2社分、午後からはWebメディア用の原稿を5本仕上げて休憩中です。noteを更新したら家に帰って寝ようと思いますが、我ながら今日はよく頑張りました(^^♪

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■みなさんは今、日本でどれくらいが有機農業の畑かご存じですか?

あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」「有機栽培」をテーマに書いてみようと思います。

みなさんは、政府が打ち出した「みどりの食料システム戦略」というのをご存じですか?

農林水産省のホームページでは、こんな説明文が掲載されています。

我が国の食料・農林水産業は、大規模自然災害・地球温暖化、生産者の減少等の生産基盤の脆弱化・地域コミュニティの衰退、新型コロナを契機とした生産・消費の変化などの政策課題に直面しており、将来にわたって食料の安定供給を図るためには、災害や温暖化に強く、生産者の減少やポストコロナも見据えた農林水産行政を推進していく必要があります。 このような中、健康な食生活や持続的な生産・消費の活発化やESG投資市場の拡大に加え、諸外国でも環境や健康に関する戦略を策定するなどの動きが見られます。今後、このようなSDGsや環境を重視する国内外の動きが加速していくと見込まれる中、我が国の食料・農林水産業においてもこれらに的確に対応し、持続可能な食料システムを構築することが急務となっています。 このため、農林水産省では、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。

…あかん、こんな文章を深夜に読んでたら、眠気が一気に襲ってきそうだ…。漢字多いよぉ~。

ま、要するに「今までの農業を変えていこう!」という決意表明なんですけど、この「みどりの食料システム戦略」のなかで、特に注目を集めているのが、2050年までに耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大するという壮大な目標です。

農家以外の方からすると「いいじゃん!やれやれ!」といったノリかもしれませんが、ぶっちゃけこの数字、かなり攻めてます。

ちなみにみなさんは、現在の有機農業の面積って、どれくらいだと思いますか?

①全体の20%

②全体の10%

③全体の5%

さあ、正解が分かる人、いますかね?

国内の有機農業の面積は、日本の基準を満たしたもので、2018年の時点で2万3700ha。農地面積のわずか0.5%です。「③よりもさらに少ない」が正解でした(笑)

というわけで、あと30年間で今のおよそ50倍に面積を拡大しないと到達できない目標になります。それだけ厳しい数字なんですね。で、農業従事者がどんどん減少していくなか、ほんまで達成できるんかいな…と話題になっているわけです。

■有機食品を食べるのは、「月1回以下」という人が8割だそうです

まあ、ここまでは、しばらく前にいろんなメディアで取り上げられた話題なのですが、ここからが今日の本題。下記は、先日の日本農業新聞の1面トップの記事です。

日本農業新聞のインターネット調査によれば、有機食品を食べるペースは「月に1回以下」とする消費者が8割に上ることが分かったとのこと。詳しくは上記のリンク先を見てもらえればと思いますが、やはり「価格」が大きく影響し、全然食べられていないことをよーく表した結果となっています。

一般的に、農薬や化学肥料を使う「慣行農業」に比べ、手間がかかることが多い「有機農業」ですが、そのコストをそのまま価格に転嫁しづらいことが分かります。

そんな中でも「1~2割高であれば有機野菜を選びたい」という人が41%いるようなので、このあたりの価格で販売できる程度にコスト圧縮できるかどうかが、有機農業に取り組むうえでのポイントになりそうですね。

うーん、よく頑張って2割かぁ~。どうだろう。僕が主力にするタマネギであれば、有機栽培も取り組みやすいと思いますが、それでも品種や産地によっては難しいだろうなぁ~と思います。耕作面積の25%達成に向けてイノベーションが起こるのかどうか、今後の展開が気になるところです。

■まとめ

以前、有機栽培に専門的に取り組んでいる農家さんを訪ねた際、「消費者の方は、農家側が思っているほど、有機野菜に高いお金を払ってくれない」という話をしていて今でもすごく印象に残っています。上記のインターネット調査は、まさしくこの農家さんの言葉を裏付ける結果になっていて、やっぱりそうなんだなぁ~と思った次第です。

ちなみに僕は、有機栽培を積極的に推奨する立場ではありません。慣行農法も、有機農法も、自然農法も、それぞれにメリット・デメリットがあり、自然の恵みを活かしながら、いいとこどりをすればいいというのが基本スタンスです。その意味では「有機野菜に過剰な金額を払わない」という消費者の皆さんの姿勢は、まあ、それはそれで真っ当かなという気もしています。

ただ、そもそも有機かどうかに関わらず、もうちょっと生産者が潤いやすい仕組みできるといいなぁ~とは強く思います。何かいい方策を自分なりに考えて、このnoteで共有できればと思っておりますが、まあ、ボチボチ頑張ります(^^♪


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