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田舎への移住が、どんどんと「お得」になっている?

おはようございます、ひらっちです。今日はまた雨です。うーん、農作業がはかどらない・・・。しばらくはこんな天気が続きそうですし、当分の間は「晴耕雨読」でいくしかなさそうですね。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■マネー本のほとんどは、都会目線で書かれている?

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」がテーマです。特に地方在住者の視点から「都会に住むコスト」について考えてみたいと思います。

このnoteでは、主にお金やビジネスに関する情報を発信していますので、当然ながら、読者のみなさんの中には、普段からお金に関する本をお読みになる方も多いと思います。

僕もそれこそ年間100冊ぐらいは読みますかね。「○○代のためのお金の本」とか、「○○万円貯めるための節約術」とか、その手の類いのタイトルの本はほぼすべて目を通していると思うので、立ち読みまで含めるともっと多いかもしれません。

おかげで自宅は本が溢れてしまっていて、いつも妻には「これ、どうするのよ!」と言われ続けています・・・。電子書籍に切り替えるという手もあるんですけど、どうしてもアナログの紙の肌触りが好きなのと、僕の目にはKindleのあの画面が合わないみたいで、ずっと「紙派」を続けています。

さて、そんな「お金本大好き人間」の僕ですが、読んでいていつも思うのが、基本的に「都会目線」で書かれているものが多いということ。日本の出版社の大半が東京に集中していますし、さらに読者も東京をはじめとした関東に多いわけですから、当然の結果だとは思います。

でも、新型コロナをきっかけに、今まで何かにつけて「東京一極集中」だった世の中に、大きな変化が現れ始めています。

仕事のほとんどをリモートで完結させるという「壮大な社会実験」の真っ最中ですが、すでにかなり浸透し始めていて、これが定着すれば、東京に定住する意味が薄れてくるはず。

もちろん、「いきなりド田舎に移住」なんてことにはならないでしょうが、今やネット環境はよほどの僻地でもない限り整っているわけで、その気になれば、移住先で問題なく仕事ができる状況が整ってきていると言えます。

お金の本についても、もう少し「都会だけでなく、地方の視点から捉えた本」が出てきてくれると面白いんじゃないかな、と思います。だって、都会と田舎では、条件が全く違ってきますからね。一般的なマネー本では「ダメだ」と言われることが「むしろ正解じゃね?」ということも多いですから。

■東京で暮らすコストは、コロナ前に比べて「割高」になっている?

新型コロナによって浮き彫りになったのは、東京都心に住み続けるのは「どう考えても不経済だ」ということです。僕も、東京にたくさんの知人、友人、取引先がいるので、あまり面と向かっては言いづらいですが。。。

コロナ前には、もちろんメリットはたくさんあったと思います。でも、「三密回避」が当たり前になる中で、今まで通り、大勢の人たちが密集する東京に居続けることは、とにかくデメリットが多いと感じます。

今の東京の生活コストは、「コロナ前のメリットを織り込んだ状態の価格」になっているはずです。とすれば、コロナ後のデメリットを勘案していない現状は、かなり割高な生活コストを支払わされている可能性が高い、ということ。

要するに、相対的に都会が割高で、地方が割安という状態が生まれている、ということです。

もちろん、「東京に住むことが悪い」と言っているわけではありません。あくまで個人の自由ですから。でも、「今の東京に住むことは、以前よりも割高かもしれないよ」という認識を持っておくことは大事だと思います。

例えばマネー本では、「持ち家or賃貸」というテーマを取り上げていることが多いです。一生に一度の大きな買い物ですから、誰もが気になりますもんね。確かに、都会であればいろいろな選択肢があると思います。

僕は個人的に、「フリーランスであれば賃貸の方がメリットが大きい」と考えています。そのあたりは過去の記事で書いているので、気になる方はぜひご覧になってみてください。

ですが、田舎に住むサラリーマンで、多額の住宅ローンを抱えなくてすむ状態であれば、「持ち家」の方がメリットが大きい気がしています。

そもそも田舎には、良質の賃貸が少ないことが多いです。一方で、僕が暮らす地域では、新築戸建てが1000万円代で普通に売られています。圧倒的に土地代が安いのが大きな理由ですが、おそらく東京だと5000万円ぐらいはするんじゃないでしょうか。

差額はざっと3000万円。年収650万円(手取り額500万円前後)の人が、6年間タダ働きしてやっと埋まるくらいの差があることになります。

6年間タダ働きというのは、相当なインパクトがあると思います。「田舎では高い給料を得られる仕事が少ない」というのが一般論だと思いますが、東京都心でも、安月給で働いている人は少なくありません。また、東京に住む人の方がいくら高給取りだったとしても、「6年間のタタ働き」を埋めるのはなかなか難しいと思います。

■まとめ

すでにいろんなところで言われていますが、インターネットが浸透した今、田舎のデメリットは、以前に比べてだいぶ薄らいできています。「ぽつんと一軒家」みたいな場所でない限り、ネット通販でなんでも購入できますし、中古のマイカーが1台あれば移動だって問題ない。地方空港から東京にひとっ飛びでいける場所も結構あります。

しかもコロナ禍によって各種イベントがネットに切り替わり、都会の人と変わらない状況で参加できるようになりました。大学などもほとんどがリモート対応していると思うので、学ぶ環境も都会に住んでいる人と同じです。

とはいえ、仕事の関係で「移住を今すぐ検討するのは難しい」という人は多いと思います。すでに住宅を購入していて「都会に定住せざるをえない人」も多いはず。でも、まだ若い20・30代の方で、身動きが取りやすい賃貸に暮らしている方には、コロナ禍で相対的に価値が高まっている「田舎移住」を、ぜひ将来の選択肢の一つに入れてみて欲しいなぁ~と思います。

<おすすめ参考図書>

■コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える

今日はちょっと小難しい一冊をピックアップしてみました。めちゃくちゃざっくり言うと、「大企業も、中小企業も、変わらなきゃね!」と言っているんですが、意外にも小さな企業とか、地方のビジネスに可能性を見出してくれていて、地方在住の零細個人事業主の僕としては「よし、頑張るぞ!」と元気をもらえる内容になっています。

コロナをきっかけに、優秀な人材が地方へどんどんと流入し、東京発ではなく「地方発」で日本がもっと元気になってくれればいいなぁと、若い人たちに大いに期待している40代のおじさんでした。・・・いかんいかん、他人任せにしている場合じゃないですね(笑) 

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