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多角化はどうして失敗しやすいのか?

こんにちは、ひらっちです。今日は早朝から原稿を1本書き上げて、畑作業をしておりました。昨日はコロナワクチンの副反応で体調が悪かったですが、今日は熱も下がってだいぶ回復しました。38度近くまで熱が上がったので、まだまだ若いようです(笑)

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

<執筆のお知らせ>

2021年9月より、農業総合情報メディア『マイナビ農業』で執筆を始めました!もしよかったらそちらもご覧くださいね(^^♪

■コロナ禍で新しい事業を始めてみたい。そんな人いませんか?

あらためまして、ひらっちです。今日は「ビジネス」をテーマに書いてみたいと思います。

今、コロナ禍で苦しんでいる業種の方のなかには、「別の事業で一発逆転を図ろう!」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

最近は、こんな補助金が出現して、「申請を出してみたよ!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そろそろ3回目の締め切りを迎えますが、この後も確か4回目、5回目と続いていく予定なので、今後の申請に向けて動いている方もいるかもしれませんね。

僕も、ライターの仕事の一環として、事業計画書の作成のお手伝いなんかをさせていただいています。結構大変なんですけどね(苦笑)

この補助金の目的は、新分野展開などの思い切った事業再構築に挑戦する中小企業や個人事業主を後押しすること。本業も継続しつつ、新たな事業に取り組むようなケースが多いでしょうか。

要するに「多角化」ですね。コロナの苦境から起死回生を図るため、本業とは違った事業に取り組んでみよう、というわけです。

■多角化はいいけれど、いきなり始めて大丈夫?

僕は「多角化」自体には大賛成です。さまざまな事業から収入を得ることができれば、それだけ経営が安定するわけですから。でも、本業が「絶不調」なのであれば「今ではないんじゃない?」というのが僕の率直な感想です。

多角化を考えるベストなタイミングは、あくまで「本業が絶好調な時」であって、間違えても「本業が絶不調な時」に取り組んではいけないよ、ってこと。

お金と時間をかけて準備し、事業開始以降も辛抱の時を積み重ねて、やっと花開くのが普通であって、付け焼刃でいきなりうまくいくなんてことはそうそう起こらない。現実をちゃんと見つめるべきだと思います。

ちなみに僕も、ライター業を続けながら、農業を新たに始めるという、いわば「多角化」を図りました。未経験からスタートした農業ですが、それでも本格的に事業を始めるまでに、5年ぐらいの準備期間を過ごしています。

2005年頃から家庭菜園を始め、定期的に農作物の市民講座などに参加。本格的なプロ向けの研修はほとんど受けていませんが、2010年の就農時までに色々な勉強を続けていました。

農業を始めてからも、単年で黒字化したのは3年目から。準備期間を含めると、うまく動き始めるまでにざっと7~8年かかっていることになります。

いきなり始めてうまくいくーー。

残念ながら、そんな都合のいい話、滅多にないのが現実です。

■まとめ

多角化に失敗して倒産--。

これはよく聞くフレーズですが、つまるところ、多角化そのものが原因なのではなく、以前から業績が悪化しており、ギャンブル的に始めた新事業がとどめを刺した、というケースが多いと思います。

今、あなたの仕事は大丈夫ですか? コロナ禍でギャンブル的な「次の一手」を繰り出そうとしていませんか?

以前から着々と準備を進めていたのなら、絶好のチャンスかもしれません。ただ、一発逆転とばかりに急に始めたのであれば、別の方法を考えた方がいいかもしれない。

逆に、今調子がいいという人は、決して胡坐をかかないでくださいね。どん欲に、次の一手を考えておくのがおすすめです。今から種をまいておけば、5~10年後には、新しい事業に発展しているかもしれません。実りを得るためには、種まきが必要。ビジネスも、農業と一緒です。


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