ビジネスに必要なことは野菜づくりから学んだ?

おはようございます、ひらっちです。最近は朝晩かなり冷え込むようになりましたね。この時間からご出勤の方、ご苦労様です。僕も早朝から雑務をこなして、その後は終日、名古屋の大学で学生さんのインタビューの予定です。ええ、色々やっているんですよねぇ~。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■僕たち人類の「先輩」から学ぶことって、いろいろありますね

あらためまして、ひらっちです。今日は「ビジネス」をテーマに書いてみたいと思います。

先日、ライターの仕事で大阪に出張したことはこのnoteでも書いたと思いますが、新幹線移動の際、必ずバッグに入れておくのが「ビジネス書」です。

結構重いんですけどねぇ~。電子書籍に切り替えてみてはどうかと数年前に「Kindle Paperwhite」も購入してみたんですけど、結局全然使っていません。

僕はライターの仕事で、普段からPCのモニターと長時間のにらめっこを続けているせいか、かなり目が悪くて・・・。それが原因なのかは分かりませんが、あの画面とどうしても相性が良くなくて。いまだに「紙派」を続けております。手触りとか、臭いとか、やっぱり紙が大好きです!

というわけで、普段であれば自宅から1冊ないしは2冊、バッグに本を入れていくわけなんですけど、その時はちょっと慌てていたこともあって持参せず。行きは取材資料を読み込んでいたので良かったですが、帰りの時間がもったいないなと思い、大阪駅周辺の書店に立ち寄って手に取ったのがこの本でした。

プロフィール欄をぺらっと見てみると、静岡大学農学部の先生のようで、どうやら生物の話のようですけど、帯にはサントリーの新浪さんのコメントが。意外な取り合わせに「なんだか面白そうだな」と思って帰りの新幹線で読んでみたわけですが、なかなか当たりな一冊でした。

すべての生き物は、ナンバー1しか生きられない。なので、例えば、2種類のゾウリムシを同じ水槽に入れた場合、一方は、水槽の上部のエサを採るナンバー1となり、もう一方は、水槽の底のほうのエサを採るナンバー1になる。そうやって生物たちは、うまく棲み分けしながら「ニッチな場所でのナンバー1」をそれぞれ獲得し、うまく生き延びているのだそうです。

この本では、そんな生物の生存戦略を、僕たちが普段直面するビジネスに当てはめて解説しています。どうやらコンサルティング会社が執筆のサポートに入っているらしく、若干「こじつけじゃない?」と思う部分もないわけではないですが、難しいテーマを生き物を引き合いに出しながら解説してくれているので、ビジネス戦略を学んでみたいという方にはなかなかお勧めの良書だと思います。

■農業には、人間の知恵なんて太刀打ちできない「原理原則」が詰まっている

というわけで、ほとんど本の紹介で前半を使ってしまいましたが、詰まるところ、人間が生きてきた時代というのは、せいぜい数万年の単位でしかないわけで、何十億年という生命の営みに比べれば、ほんの些細な時間でしかありません。僕ら人間が思い付いた知恵なんて、所詮たいしたことないよなぁ~なんて個人的には思っています。

そう思うようになったのは、やっぱり農業を始めてからですかね。どれだけ理屈をこねくり回しても、大きな自然の営みに逆らうことはできない。「原理原則」に真正面からぶつかるのではなく、流れに逆らわずにうまく付き合うことが大事だな、とつくづく思います。

というわけで、僕が農業から得た学びについて少しだけご紹介しようかなと思います。

【種まき】

よくビジネスシーンでも「種まきが大事だよ」と言いますよね。僕も農業を始める前から、そんな言葉をよく耳にしたり、使っていたと思います。でも、実際に農業を始めてみると、本当に種を撒かないと何も生まれないことを身を持って体験できます。また逆に、適当に種を播いたにも関わらず、うまくいくこともある。段取りも大事ですけど、「とにかく種をまくことが大事だ」と学ぶことが多いですね。

【土作り】

農業の基本の一つが「土作り」です。どれだけ栽培に手間を掛けても、そもそもの土が悪かったり、土との相性が悪ければ、うまく野菜は育ちません。ビジネスも一緒で、自分自身という「土壌」自体が粗悪だったり、相性が悪かったりすれば、そもそも仕事は上手くいかない。ちゃんと実りが得られるように、自分自身を耕しておくことが大事だなと感じています。

【苗半作】

これは農業の世界ではよく出てくるワードです。『苗をうまく育てれば、半分成功したようなもの』という意味で、植物はそれだけ、苗を育て上げるまでの工程が重要であることを示す言葉です。ビジネスでも一緒ですよね。事前準備を疎かにせず、立ち上がりのタイミングできちんと仕事をしておけば、その後はスムーズに進んでいくことが多いと思います。

■まとめ

いかがでしょうか? みなさんのビジネスのヒントになる学びもありましたか? 現在のような経済活動が始まるずっと前から、営まれてきたのが農業です。そこには、人間が思い付いた小手先の知恵や技術では太刀打ちできない「原理原則」がたくさん詰まっていると個人的には感じています。

僕が個人的に一番勉強になったのは、「天気はどうしようもない」ということです。ちょっと意外ですかね? 農業を始める前までの僕は「どんな困難にも必ず突破口はある!」とガムシャラに突き進むタイプの人間でしたが、「どうしようもないことはある」と認めることで気持ちが楽になり、「今できることにフォーカスする」という大切な学びを得ることができました。

例えば、コロナを取り巻く状況だって、どうしようもないことはある。個人の努力では何ともできないことは、この世の中にはたくさんあるわけです。それに無理に抗おうとするのではなく、自分ができることに目を向ける。そうすれば、もっと肩の力を抜きながら充実した人生が過ごせるんじゃないかなぁ~なんて思います。

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