サラリーマンと経営者は、どこが違うのか?
こんばんは、ひらっちです。今日は本当に暑かった! 熱中症になりそうな状態でしたが、なんとか無事、予定の農作業を終えることができました。
<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
■なぜ弟は、ストレートに待遇改善を求めてもダメだったのか?
あらためまして、ひらっちです。今日は「サラリーマンと経営者の違い」について書いてみたいと思います。
先日、僕の弟から「ちょっと相談があるんだけど」と電話が掛かってきました。なんでも将来、独立を考えているとのこと。大学を卒業後、ずっとサラリーマンとして働いてきたのですが、結婚して子どもができ、現在のライフスタイルでは仕事と家庭の両立が難しくなったのが主な理由のようです。
で、色々と聞いていると、サラリーマンの現状に対する不満がどんどんと出てきました。どうやら待遇が非常に悪いらしく、改善を求めて経営層に直談判したものの、結局、何の変化も起こらなかったようです。
僕は、この話を聞いていて「いかにもサラリーマンらしい考え方だな」と感じました。だって、単に改善を求めても聞き入れられるわけがない。そこには、サラリーマンと経営者との間に大きな隔たりがあるからです。
■サラリーマンと経営者は、本質的にはお互いの利益が相反する生きもの
サラリーマンと経営者は、そもそも目指すべきものが違います。
■サラリーマン:自分の給与の最大化
■経営者:会社の利益の最大化
もちろん異論はあると思います。サラリーマンだって、会社の利益を最大化するために動いている人はたくさんいらっしゃるはずです。でも、サラリーマンがあげた成果は、結局、給与として評価されることになる。であれば、自分の給与の最大化を目指すのは、自然の成り行きです。
さらに言えば、できる限り楽をして給料をたっぷりもらうのが、経済合理性が高いということになります。
一方、経営者にとっての最大のミッションは、会社の利益を最大化することです。利益を上げるためにはどうすべきか。売上を上げるか。それとも経費を削るか。そのどちらかですよね。
サラリーマンは楽をして給与を上げたい。一方、経営者は経費(人件費)を減らして利益を上げたい。これが本質的な構図であり、サラリーマンと経営者の利害は相反する形にならざるをえないのです。
弟の主張は、この視点が欠けていたと思います。経営者に対してストレートに「待遇を改善してくれ」と要求しても、経営者にとっては何のメリットもない。それでは動かないのも当然です。
待遇を改善してもらうなら、その代わりに何かしら経営者のメリットになるものを提示しなければ、交渉にならないのは明らかです。
■まとめ
サラリーマンと経営者は、全く別の生きものです。
サラリーマンの人たちと話をしていると、とにかく失敗を恐れる、回避したがる傾向にあると感じます。基本的な考え方が「減点主義」なんですよね。
一方、経営者の方は、過度に失敗を恐れるようなことはせず、むしろ積極的にリスクを取りに行く。「加点主義」の考え方の人が多いと感じます。
これから独立してフリーランスになったり、経営者を目指そうとしたりしている人は、「サラリーマンと経営者は違う生きものだ」という視点を持っておかないと、ビジネスをうまく進めることはできないと思います。
仮にあなたがずっとサラリーマンだったとして、異業種の仕事で経営者になるとしましょう。これを僕なりに例えるとしたら、野球選手だった人が、サッカーチームの監督になるようなものです。
これは「どちらが良くて、どちらが悪い」という話ではありません。サラリーマンと経営者では、それぐらい見ている世界が違うんだと理解しておくと、経営者としての第一歩をスムーズに踏み出しやすくなると思いますよ。