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「AI使うからギャラ安くしろ!」…なんて言われる時代がやって来るの?

こんばんは、ひらっちです。お盆休みが明けて今日から出勤という方も結構多いんですかね? 僕は結局ずっと働いていましたけど、なんとなくエンジンがかからない感じ。色々と仕事が溜まっていたのでちょっと無理しすぎたかなぁ~。お盆の最中、東京までクルマで弾丸出張もしたし。ま、しばらくは倒れない程度にぼちぼち行きたいと思います(^^♪

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。最近なこんな記事を書いています。農業に興味をお持ちの方はぜひご覧下さい(^^♪

■生成AIの出現を理由に、値引きを強要されたライターさんがいるらしく…。

あらためまして、ひらっちです。今日は午後からちょっとした打ち合わせがありまして、近くの喫茶店に立ち寄ったのですが、そこで手に取った朝日新聞に気になる記事を見つけました。

記事によれば、とあるフリーライターの方が、生成AIが登場したことを理由に、取引先から「ギャラを安くしろ!」と要求されたとのこと。

へえ~。そんなことがあるんですねぇ~。初耳です。

生成AIは便利な部分はあるものの、ライティングの精度という意味では「今のところ全く使い物にならない」というのが僕の認識です。そのあたりは過去記事にもまとめているので、気になる方は下記をご覧いただければと思います。

なるほど、生成AIを理由にギャラを下げてくるクライアントがいるとは…。なかなか衝撃的な事実ではありますが、しかし何だかこの記事、前提からしておかしな話になっているようで…。

■そもそも文字単価2円って…。どうやって食っていくんだよ…。

記事を読んでみると、どうやらこのライターさんは、文字単価2円のギャラを「半額の1円に下げてくれ」と依頼されたようです。最初はしぶしぶ飲んでいたようですが、「さらにギャラを下げろ」と要求されたとのこと。

僕の率直な感想を言わせてください。

こんなクライアント、最初から付き合ってはいけません。

そして、値下げ要求は、基本的に受けてはいけません。

値下げをするということは、それまでの金額が「ウソ」になるから。さらなる値下げ要求を誘発するだけなので、「値下げは絶対にしない」のが鉄則です。

過去にも記事にしていますが、そもそもこの単価は、プロのライターに支払う文字単価ではありません。1円とか、2円とか、どれだけ必死にタイピングしても、これ1本で食えるライターにはなりませんから(笑)

ここからは過去記事と重複する内容になりますが、大事なことなので、もう一度書いておきますね。

Webライターさんの中には、クラウドソーシングサービスの単価が普通になっている人が結構多い気がします。

これは「アンカリング」と言うもので、人は、一旦その価格が普通になると、そこから抜け出せないという性質を持っています。

だから、「安い単価で仕事をするライター」という認識が固定化されると、ライター本人も、クライアントさんも、それが当たり前になってしまいます。これは、とっても危険な状態です。

僕は、フリーライターになろうとした24歳の時、営業に行った制作会社さんから「国立大学を出てフリーライターなんて。食えないからやめた方がいいよ!」と言われました。

もちろん親切心からおっしゃっていただいたと思うのですが、その言葉が今でもすごく心に突き刺さっていて「じゃあ、地方のフリーライターでも食えるんだと証明してやる!」という反骨心でここまでやってきました。

というわけで「仕事をたくさんしているのに食えない…」というライターさんを、たくさん生み出すようなことはしたくないんですよね。

あなたの仕事の単価を決めるのは、他の誰でもありません、あなた自身です。あなたが自分を安売りすれば、ずっとあなたは買いたたかれます。

もちろん高いギャラをもらえるだけの自分磨きは必要ですが、そもそも安い人になってしまえば、ずっと安い人のまま。吉野家の牛丼がある日突然、高級牛丼店に路線変更しても、ほとんどの客は離れてしまいますよね? それはお客さんが「安い牛丼」を求めて集まっているからにほかなりません。

■まとめ

あなたも安さが売りになっていませんか?

そして、その安さをずっと続けていて、未来は切り拓けると思いますか?

安い単価であれば、すぐに仕事が獲得できるので楽ですが、易きに流れるとそのうちじり貧になりますよ。

どれだけの収入を得たいのか。そのためには経費・税金を考慮し、どれくらいの売上を確保しないといけないのか。そのためには、どれだけの単価の原稿を、どれくらいの本数受注しないといけないのか。そのためには何社くらいのクライアントと取引しないといけないのか……。

この辺をきちんと考えることが「小さいけれど経営者であるフリーランス」にとって大切なこと。この記事を読んでドキッとした人がいるのであれば、改めて自分の立ち位置をじっくり見つめ直してみるのが良いと思います。

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