見出し画像

【迎春】続・地方のフリーライターってぶっちゃけ食えてるの?

新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします!

今日は1月6日。「昨日から仕事始めだったよ」という方が多いでしょうかね。

今年は元旦から能登半島地震が発生しました。まずは被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。僕もライターとして何度も足を運んだ地域です。いまだ地震が続いておりますが無事をお祈りしております。

年初から色々な災害や事故が起きておりますが、被害に遭われた皆さんに思いを寄せつつ、僕は今やれることに集中し、目の前の仕事に邁進して日本経済を回したいと思います!このnoteをご覧の皆さんも一緒にね(^^♪

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2024年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。最近なこんな記事を書いています。農業に興味をお持ちの方はぜひご覧下さい。

■やっぱり「地方でほどほどに働く」のが、幸せの手段として有効そうです。

あらためまして、ひらっちです。2024年一発目の記事は「地方移住」「フリーライターの懐事情」あたりをテーマに書いてみたいと思います。

昨日、能登半島地震の影響で延期されていた「NHKスペシャル 2024私たちの選択-AI×専門家による“6つの未来”-」という番組を見ました。

番組によれば、私たちの未来をAIに予測をしてもらったところ、大きく6つのシナリオが導き出されたんだそうな。なかなか興味深い内容だったので未視聴の方はぜひNHK+などでご覧になってみてください。

「賃金上昇」や「イノベーション」などをキーワードに、それぞれの分岐点でどのような選択ができるかによって未来が変わっていく。そんな検証を行う内容だったんですけど、なかでも面白かったのが「賃金が上がらない」けど「イノベーションが起こる」というシナリオが「最も幸福度が高い」という結果が導き出されたこと。

賃金が下がる一方で、地方での若者が増え、そこでローカルイノベーションが生まれていく。これが最も幸福度が高い選択だとAIは判断していたのです。

ほかにも「賃金&都会の出生率が上がり、女性の社会参加が増えていく」といった、一見すると理想的っぽいシナリオがあったにも関わらず、こちらはなぜか幸福度が下がるという結果が導き出されていました。

「地方で働くってなかなかいいよ!」と喧伝してきた僕にとっては、AIに背中を押されるような結果となり、新年早々なんだかうれしい気分になりました。

やっぱり「地方でほどほどに楽しく働く」というのが、多くの人を幸福にする令和時代の生き方なのかもしれません。コロナ前に比べると、リモートを活用すれば都会にしがみついている必要もだいぶなくなりましたしね。ま、もちろん、「個人の最適解」という意味では「人それぞれ」という結論に変わりはないんですけど。

さて、そんなわけで、今日は改めて過去のこんな記事を取り上げてみようと思います。

上記の記事は、2年前に過去の記事をリライトしてアップしたものですが、それでも50以上のスキを付けてもらいました。

今日は前回の記事をもとにしながら、さらに内容を見直し、最新の情報を加えてお届けしたいと思います。よろしければぜひ参考にしてみてくださいね(^^♪

■調子のいいことばっか言ってんじゃねーよ!→確かに!(笑)

以前、このnoteの読者さんからこんなコメントをいただきました。

フリーライターで食えなくて、時間に自由がきいて執筆業に支障がない自営業として農業を選びました。を100倍くらいに膨らます技術がライター業なんだなって思いました。

お忙しい中、わざわざ僕のnoteをご覧いただき、コメントまで寄せていただいて本当にありがとうございます!

ただ、ごめんなさい。僕の読解力が乏しくて、コメントの真意がよく分からないのですが、おそらくこんな意味だろうと僕なりに理解しています。

「本当はそんなに儲かってねえのに、ウソついて調子のいいことばっか言ってんじゃねーよ! バカじゃねーの? オレは騙されねーぞ!」

多分こんな感じかなぁ~と思いますが、さて、いかがでしょうか?(笑)

実は、この方のコメントも「なるほど一理あるな~」なんて読んでいました。だって、僕は一応実名を明かしていませんし、顔出しもしてないですから、ウソを言っても真偽のほどは誰にも分からない。

そもそも実在する人物かどうかすら確認できないわけで、この方がおっしゃる通り、100倍膨らませることだって全然できてしまいます。

まあ、もちろんウソを書くつもりは全くないわけですけど、確かにそんな見方もできるなぁ~と思った次第です。

でも、実名を明かすと、取引先や同業者のしがらみで、どうしても書けないことがたくさん出てきてしまうんですよね。できれば若い人たちの参考になればと、可能な限り踏み込んで情報提供しようというのがこのnoteのテーマなので、今のところはこのままで続けていきたいなぁ~と思っています。

ただ、くれぐれも僕を信用しないでくださいね(笑)。僕の「正解」が、あなたの「不正解」である可能性は十分あります。あくまで「そんな考え方もあるのね」くらいに捉えてもらえると、程よい距離感が保てると思います。

…というのが前回の記事でしたが、数年ぶりに見返してみると「フリーライターで食えなくて」も当たっているかなぁ~なんて思います。1億円くらい稼いでいる人も世の中にはいると思うので。「僕もまだまだ」という気持ちは今でもずっと持ち続けています。

■食えない? いやいや、これが意外と食えているから不思議なもんです(^^)

結局のところ、僕の存在を信じるかどうかは「あなた次第」という状況に変わりはないわけですが、そのうえで、この方がおっしゃっている「どうせ食えてないから農業やっているんだろ?」という質問に答えてみたいと思います。

ちなみに、仕事先で「フリーライターです」と自己紹介すると、「ぶっちゃけ食えるんですか?」と聞かれることは、実はかなり多いです。確かにその気持ちは分かります。特に地方だと、フリーライターをして食べている人なんて周りにいない方がほとんどでしょうからね。

・・・さて、話を本題に戻しますが、そもそも「どうせ食えていないだろ?」というのは、かなりアバウトな質問です。

「食える」というのは、「食うことに最低限困らない状態」を指しているのか、それとも「ある程度の生活水準を維持できている状態」を指しているのか、そもそも人によって前提条件が異なるからです。

ただ、なんとなく文脈から「ある程度の生活レベル」という意味合いなのかなぁと思いますので、今回はこちらで考えてみたいと思います。

では、フリーライターとして「ある程度の生活水準を維持できている」というのは、年収にするとどれくらいなのか。僕が個人的に基準にしているのは「年収600万円」です。単純計算すると「月収50万円×12ヵ月」ですね。

国税庁の調査によれば、平成30年のサラリーマンの平均給与は441万円だったそうです。年によってある程度バラツキはあるものの、近頃はだいたいこれくらいの数字で推移していると思います。

…というのが前回の記事でしたが、ググってみたところ、DODAさんがこんな記事をアップしていたのでご紹介します。こちらの情報では、全世代の平均年収は414万円。上記のようなサラリーマンという縛りはなさそうなので、若干下がっているのかなと思います。

これらを見ると「450万円くらいあればサラリーマン並みの生活が送れそうだ」なんて考えそうなところですが、フリーライターの場合、サラリーマンと同じように保障が充実しているわけではありません。

会社が社会保険料を半分支払ってくれるようなことはないわけで、サラリーマン以上の収入があって、やっとトントンぐらい。ということで、僕は「人並みの暮らしを実現するなら600万円は必要かな?」と考えています。

というわけで、フリーライターとして「食えている」「食えていない」を判断するボーダーラインは、600万円と定義してみます。

では、ひらっちは、ライターとしてちゃんと「食えている」のでしょうか?

自己紹介でも書いていますが、僕はサラリーマンを経て2003年1月に開業届けを出し、フリーライターになりました。そして・・・、

2003年(1年目) 売上 250万円

2004年(2年目) 売上 390万円

2005年(3年目) 売上 560万円

2006年(4年目) 売上 750万円

2007年(5年目) 売上 1,320万円

・・・と、多少アバウトな部分もありますが、当初の5年間の売上の推移はざっとこんな感じでした。その後はリーマン・ショックという荒波も経験しました。ただ、ライターのみの売上げが年間600万円を下回るようなことは、今のところ一度も経験していません。もちろん自営業ですから「売上=所得」というわけではありませんけどね。

というわけで、「地方のフリーライターなんてどうせ食えてないんでしょ?」というコメントに対する答えは、「確かに3年目までは食えていなかったけど、それ以降は案外食えている」という感じです。

■まとめ

世間の人からすると、かなり異色な存在の「地方在住フリーライター」ですが、やり方次第で、それなりの収入を得ることは可能だと思います。

…というのが前回の記事でしたが、その後、2022年も、2023年も、おかげさまで同水準の売上をキープし続けています。もちろん農業をしながら。

ちなみに農業については、2022年に過去最高の売上を記録。2023年もほぼ変わらない売上を維持できました。

僕の努力というよりも、単なる運の要素が強いですが、それでも

「(名もなき)地方フリーライターという、いかにも不安定そうで、かつ東京に一極集中しているジャンルの職種であっても、やり方次第では(農業をしながらでも)そこそこ食えるレベルの収入は得られるよ」

ということは、胸を張って言えると思います。

ただこれは、あくまで僕個人の体験談です。今後も再現できるかどうかは分かりませんのでご注意を! もちろんあなた自身の努力&運次第であることは言うまでもありませんが。

「地方でフリーランスとして食べていきたい」とお考えの方は、よかったらこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

おそらく東京にいると「地方=食えない」というイメージが強いと思いますが、それは「戦い方次第じゃないかな?」というのが僕の実感です。自分自身の強みを改めて洗い出してみると、実は「意外に地方向きかも?」なんて方も結構いらっしゃるかもしれませんよ!ぜひ検討してみてください(^^♪

この記事が参加している募集

仕事について話そう

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?