見出し画像

フリーライターの事業計画、どうやって立てたらいいの?

おはようございます、ひらっちです。今日で5日連続投稿ですね!明日からはまた忙しい1週間が始まりそうなので、少しでも前倒しで仕事を進めようと、今日は朝からせっせと原稿を書いております。明日以降もぼちぼちnoteを更新できるといいなぁ~。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中! 農業にご興味のある方はぜひこちらもご覧ください! 

■あなたはちゃんと「事業計画」を立てていますか?

あらためまして、ひらっちです。今日は「ライターの事業計画」について書いてみたいと思います。

先日、「ライターを本業にするなら、単価を上げないといけないよね?」という話を書きました。

ただ、駆け出しのライターさんの中には、「ひらっちさん、そんなこと言うけど、どうやって計画を立てればいいんだよ!」という人も少なからずいると思います。というわけで、今日は先日に引き続いて「ライターを本業にして食べていくなら、どうやってビジネスを拡大していけばいいのか」を、できるだけ再現性のある形で考えてみたいと思います。

普通の事業計画の立て方とは、ちょっと違う流れだと思いますが、おそらくライターだけでなく「フリーランスで食べていきたい」という人には参考になる部分が色々とあると思います。よろしければどうかお付き合いください(^^♪

■フリーランスを目指すあなたの「究極の目標」は?

では、僕なりの事業計画の立て方を披露していきますね。

最初に考えるのは目標売上…ではなく「あなたが希望する生活費」です。

ここでいきなり間違った方向に行く人が多いと思いますが、個人事業主であるフリーランスにとって「究極の目標」とは何か? それは「売上を上げることではない」ですよね? 会社員であれば「我が部門の売上アップ」が至上命題になることもあるかもしれませんが、そうではないのは明らかです。

では、あなたの「究極の目標」とは何か?

おそらくほとんどの人が「自分(そして家族)が幸せに生きること」だと思います。そうじゃない人がいたら、きっと目標が間違っています。一度立ち止まってよーく自分を見つめ直しましょう(笑) 

なかには「世界をより良くする」みたいな壮大な目標を立てる人もいるかもしれませんが、それも「自分が幸せだからできること」ですからね。

というわけで、フリーランスの事業計画を立てる時にまず取り組むべきは、「その仕事をしていて、どれだけの生活費が確保できれば、自分と家族が幸せに暮らせるか」を明らかにすること。これが最初のステップになります。

■売上1000万円だと、月の生活費はいくら使えるの?

では、どれだけの生活費があれば、あなたは幸せに暮らせるでしょうか?

仮にフリーライターで1000万円を稼ぐとします。このnoteをずっとご覧いただいている方はよーくご存知だと思いますが、売上1000万円は手取り1000万円とは全く意味が違います。経費や税金を支払わないといけないですからね。

ここではあえてアバウトにいきますが、売上1000万円のうち、経費が2割、税金(年金・健康保険・所得税・住民税など)が3割だとすると、自由に使えるお金はざっくり500万円。たぶん多くのライターさんはこんな感じだと思います。「月額40万円ちょっとが自由に使えるよ」という計算ですね。これでもちょっと甘めですが、まあそんな感じです。

どうでしょうか? 月額40万円くらいあれば、それなりに暮らせるという人が多いでしょうかね。東京では厳しいけど、地方ならまあまあの暮らしができそうかな? 専業主婦(夫)+子ども2人を養うのは大変だけど、一人ならそれなりに余裕がある。そんなレベル感でしょうか。

年間1000万円を稼ぐと、ざっくりこんな生活ができる。なんとなくイメージできますかね? 好きな仕事をして幸せに暮らせる最低ラインが年間売上1000万円くらいだと思います。もちろんこのラインも人によってそれぞれ違うと思いますが。

■年収1000万円を確保するには、1日どれだけ稼ぐ必要がある?

では、次にこの1000万円を稼ぐためにどうすればいいのか? ここからは、この1000万円を少しずつ分解して考えていきます。

例えば、稼働日数が月20日だとすると、年間で240日働くことになります。年間売上をこの日数で割ると…。

1000万円÷240日=約4.2万円

ということで、1日で稼げないといけない金額は約4万円です。

要するに1日4万円の売上をコンスタントに維持できれば、年間120日くらいの休みを確保しつつ、月の手取り額が40万円という「ほどほどの幸せ」を手にできるというわけですね。

「1日4万円の売上か…。ちょっと厳しそう」

そう思う人もいるかもしれませんね。じゃあ、稼働日数を増やしてみましょう。ほぼ休みなく働き、年間360日仕事をしたとします。この日数で年間売上を割ると…。

1000万円÷360日=約2.8万円

ということで、1日あたり3万円近く稼がないといけない計算になります。

要するに、1日あたり売上3万円をクリアしないと、たとえほとんど休みなく1年間働いても、月40万円の暮らしには到達しないということです。どうでしょうか? あなたは「1日3万円の壁」をクリアできそうですか?

■1日の目標売上を毎日の行動に結びつけていく

次に、1日4万円を稼ぐためにどうすればいいのかを考えていきます。

1日4万円を稼ぐためには、当たり前ですが1本4万円の原稿を書けばOKです。あなたの原稿料はいくらですか? おおむね1本あたり4万円の原稿を依頼されているのであれば、それを毎月20日、1本ずつ書き続けることができれば目標達成です。

もしあなたが依頼されている原稿料が1本1000円だったら? 4万円をクリアするためには1日40本書かなければいけません。ちょっと残業して10時間働くとして1時間で4本。これを毎月20日続けることができれば目標達成です。

…という感じで、あなたの原稿料と労働時間を考慮しながら、1日あたりどれだけの単価の仕事を、何本こなさないといけないかを計算します。このあたりも人によりけりかもしれまんね。ただ、個人的には単価が低いと相当ハードになってくると思います。

原稿の単価と本数が定まったら、今後はその仕事量をどうやって確保するを考えます。あなたの取引先は、おおむねどれくらいのペースで仕事を発注してくれていますか?

月1本? それとも月2本? いやいや月10本?

もし、クライアントがおおむね月1本・単価4万円の原稿を発注してくれるとしたら、同じくらいの頻度で依頼をくれる取引先を20社抱える必要があります。

「上記のようなクライアントが10社いる」というのがあなたの現状だとしたら、注力すべきは「クライアントをもう10社増やす」もしくは「同じクライアントに月2本発注してもらう」ですね。そうじゃないと、目標を達成できるだけの仕事量を確保できませんから。

じゃあ、どうすればいいのか。考えるべきは「営業」ですよね。

月に1件ずつクライアントを増やし、年間12件の新規取引先を開拓できれば、1年後には既存の顧客が減ったとしても、年間20件のクライアントを確保できる。そこで、少なくとも月5年の新規顧客に電話・メールでアプローチしてみる。または、ホームページを解説して月1件以上の新規問い合わせがあるように更新・SEO対策に力を入れてみる。

…といった感じで、少しずつ目標数字を毎日の数字・行動に落とし込んでいきます。

いかがでしょうか? あくまでたとえ話ではありますが、だいぶあなたなりの計画の立て方が見えてきたでしょうか? 

ここまで展開してきたように、まずは必要な生活費を定める。これが大事です。会社勤めの時とは違い、ビジネスの売上があなたの収入に直結するわけですから当然なんですが、特に税金・社会保険を加味して手取り収入を考えるという思考回路がすっぽりと抜けがちなので、フリーランスになったらこれを意識することが重要です。

そして、必要な生活費に基づいて年間目標売上を設定し、1日あたりの売上、そのための単価+本数、そして、その仕事量を確保するための取引先数…といった感じで、日々の行動へと分解していく。こうやって考えていくと、あなたが目指すべき「ライター業の事業計画」が徐々に定まってくると思います。

ちなみにもう少し中・長期で考えたいという人には、過去にこんな記事もア
ップしているので参考にしてみてくださいね(^^♪

■まとめ

「変化の激しい時代、目標なんてすぐに陳腐化しちゃうでしょ?」なんて意見があるのも分かります。「せっかく好きなことができるフリーランスになったのに、堅苦しいことを言うなよ…」という声もあるでしょう。

僕も実際、事業計画にビジネスが進むとは限らないと十分理解していますし、自由にやりたいという考え方も否定しません。ただ、それでもずっとフリーランスを続けていくためには最低限のお金が必要ですし、何らかの指針がなければどこに進むべきかも分かりません。会社員の時のように「何かをしてくれ」と上から命令が飛んでくることもないわけですから。

「自分たちの幸せを実現するための最低限の売上目標」を定めること。そして、その目標に向けて「ひとまずどのような行動をすべきなのか」を考えることはとても重要です。別に何かの形式に則った立派な事業計画書を作る必要はありません。会社員じゃないんですから(笑) 使い終わったコピー用紙の裏にまとめてみる程度でも問題ありません。ただ、まずは目標を定めて行動する。これをしなければ、あなたの行動が「良かったのか・悪かったのか」を検証することもできませんからね。

ざっくりとした計画を立てた後は、PDCAを回しながら、当初の計画を柔軟に変えつつビジネスを軌道に乗せていく。この一連の流れを楽しむことができれば、きっとフリーランスとしてのあなたの仕事もうまく進んでいくと思います(^^♪

 








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?