見出し画像

あなたの時給計算、ちゃんと「実質時給」になっていますか?

おはようございます、ひらっちです。今日もまた雨かぁ~。梅雨入り以降、意外に晴れが続いていたので助かっていましたが、最近は、いよいよ本格的な梅雨入りといった感じの天気が続いています。実は、この時期の雨の多寡が、うちの農業の収入のカギを握っているんですが、とはいえ祈る以外にできることはないので、今はライター業の方に力を入れて頑張ろうかなと思います。このあたりのバランスの良さが、二刀流の利点でしょうかね。

<いつもの簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■仕事を考える時には、常に「時間単価」を考える癖をつけようね

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」「働き方」をテーマに書いてみたいと思います。

ちょっと前にこんな記事をアップしたのですが、結果的に、結構たくさんの方からスキを付けてもらえたようですね。

僕は、以前からこのnoteで、「自分の労働が『時給いくらになっているのか?』を考えるのが大事だよ」と発信しています。大切なのは「時間単価」だと。これは、フリーランスの方はもちろん、サラリーマンであれ、副業であれ、同じこと。

つまるところ、多くの人は「自分の人生の一部(時間)を、お金のために切り売りしている」わけですね。だからこそ、あなたの時間が、どれだけの価値で売買されているのかを知ることは、あなたの人生を豊かにすることに繋がります。

あまりに時給が低いのであれば、その仕事を断るか、職を変えるのがベターです。お金を稼ぐという面でいえば、時給が低い仕事は難ありだし、むしろ仕事をしない・減らすという選択をし、別のこと(家事、育児、余暇、自給自足など)に時間を使った方が、人生がより豊かになるかもしれないですから。

■あなたが考えている時給は、見せかけの時給ですか? それとも実質的な時給ですか?

この時間単価を考える時、抜け落ちてしまいがちなのが「仕事につながる時間・コストまでちゃんと考慮すること」です。

「会社で8時間働いた。だから、時給計算のもとになるのは8時間だ」

もしあなたがそう考えているとしたら、大きな落とし穴にはまっているかもしれません。

最近、こんな本を手に取りました。

1992年にアメリカで初版が発売され、現在に至るFIREムーブメントの火付け役となった一冊だそうです。帯には「社会派ブロガーちきりんさんが推薦!」なんて赤字で大きく書かれています。

ざっと半分ぐらい読んだところですが、最近のFIRE本にありがちな「投資でリスクを取って大成功!」系の本ではなく、家計の見直しからじっくり取り組んでいく結構骨太な内容になっています。なかなかお勧めですよ!

で、この本の中で、最初の方に取り組むべきステップとして挙げているのが、「仕事をするために必要な時間をお金、両面でのコストを計算し、実質時給を計算する」という作業です。

「実質時給」という響きから勘のいい方はお分かりだと思いますが、著者は「単純な労働時間」だけでなく、「仕事に関わる全ての時間とお金を洗い出せ」と言っています。例えば、こんなものです。

■通勤

・仕事がなければ通勤にかかる時間もお金もいりませんよね。要するにこれは、実質時給を下げる要因ということです。

■仕事着

・あなたはスーツ代や靴代にいくらかけていますか? それって、仕事をしていなければ必要ないですよね。であれば、それは実質時給を下げていることになります。普段着でいい、もしくは作業服支給の会社であれば、実質時給を下げなくて済みます。

■食事

・仕事をしているから増える食費ってありますよね。お弁当を自炊できればいいのに、忙しすぎて外食にせざるをえないのであれば、その差額分は実質時給を下げる要因です。断れない飲み会などもそうですね。

■日々のストレス解消

・帰宅後のストレス発散(テレビを見たり、ソファでダラダラしたり)が仕事に起因しているのであれば、それは実質時給を下げています。仕事を辞めたらいらないですもんね。ストレス発散分の時間・コストも、実質時給を計算する際に考慮してください。

■逃避のための娯楽

・「日々のストレス解消」と似たような項目ですが、気晴らしの散財やご褒美旅行などがこれに当たります。自分の胸に手をあてて「これは逃避のためだ」と思うのであれば、それは実質時給を下げる要因です。

■休暇

・これも「ストレス発散」「娯楽」と似たような発想の項目ですね。その休暇が、純粋に自分からやりたいものではなく、仕事からの逃避や疲れをいやすためのリフレッシュなのであれば、それは実質時給の計算に組み込むべきです。

■仕事が原因の病気

・もし仕事がきっかけで病気やケガをしたのであれば、それは実質時給を下げます。仕事をし過ぎてメンタルをやられてしまうのは、経済合理性が極めて低い行動だと良く分かると思います。

■その他の費用

・例えば仕事が忙しすぎて「家事代行」「ベビーシッター」を雇わなければいけないのであれば、それも実質時給の計算に入れます。

……以上、本で挙げられていた項目を、僕なりにかみ砕いて簡単に説明してみました。

こうやって「仕事に関連する時間とコスト」をすべて組み込んで「実質的な時給」を計算してみると、仕事に対する捉え方が変わってくると思います。もしお時間があれば、ぜひ一度トライしてみてくださいね(^^♪

■まとめ

いかがでしょうか? みなさんの実質時給は、どんな感じになりそうですか? 本の中ではできるだけ詳しく数字を計算し、真剣に向き合う必要性を説いていますが、僕個人としては、ざっくりと紙に書き出して計算してみるだけで、人生を見つめ直すいいきっかけになるのではないかな?と思っています。

先日、こんな記事が出て大きな話題になりましたよね。

中間層の経済的余裕を見てみると、全国47都道府県のうち、東京が最も低いという衝撃的な内容だったわけですが、足を引っ張った大きな要因は「住居費の高さ」と「通勤時間」でした。

今回取り上げた本のなかでも、実質時給を計算するときに考慮すべき項目として、真っ先に「通勤」を挙げています。それだけ通勤は、あなたの人生の豊かさを阻害する大きな要因ということですね。

ちなみに僕は、企業さんの求人原稿を制作するために、社員の皆さんのインタビューをさせていただく機会が多いのですが、「入社理由は?」と聞いた時によく返ってくる答えが、「家から近い」です。

原稿を書く立場としては、その社員個別の問題なので、なかなかやっかいな返答だったりするのですが、会社選びとしては至極真っ当で、合理的な理由です。やっぱり通勤時間が短いというのは、人生を豊かにするという観点からすると、めちゃくちゃ大きな利点があるんですよね。

リモートワークで出勤する必要がなくなり、「なんだか幸福度が増した」という人は少なくないはず。これはつまり、「今までいかに通勤が人生の足かせになっていたのか」の裏返しでもあります。

あなたの実質時給はいくらですか? これからの人生を豊かにするためにも、ぜひあなたの実質時間をざっくり計算してみて欲しいです。もしかしたら、「え…。こんな時給で人生を切り売りしていたの…」という衝撃の結果が出るかもしれませんが、ご安心ください。むしろ、その事実を知ることは、今後の人生を好転させる「将来への大きな財産」になるはずです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?