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STEP11 サクサクのクッキーにあえて脱酸素剤を使うときとは?

突然ですがこんなクッキーがあったら
湿気を吸収する乾燥剤
酸素を吸収する脱酸素剤
どちらを入れますか?



●クッキーに○○を入れる!?

「そりゃ、クッキーなんだからサクサクしているし普通は乾燥剤よね…」

「でも、このタイトルからしてきっと脱酸素剤を入れることもあるって言うんでしょ?」
とお思いかと思います。

はい、正解です!笑
サクサクしていても意図的に脱酸素剤を入れることがあります!

一般的にはサクサクしたお菓子は乾燥剤を入れることが多いので
クッキーも乾燥剤を入れて売っているケースが大多数。

でも!
STEP10の通り、お客様の口に入るゴールから逆算して考えるのがプロ。

サクサクかどうかだけでは判断しない方がいいです。


●サクサクのクッキーにあえて脱酸素剤を使う理由

では、クッキーにあえて脱酸素剤を入れる理由ってなんでしょう??

↑これは乾燥剤を入れた包装^^

それは酸化を抑えたい時です。
何度も言いますが、
湿気を吸収する乾燥剤
酸素を吸収する脱酸素剤
です。

脱酸素剤が吸う「酸素」は私たちが生きていくのに必要なものですが
カビや一部の菌も酸素があることで増えます
(他にも条件はあるけど!)

そして、酸素はこのカビや菌が増えることだけではなくて!
酸化も引き起こします。

酸化はとっても単純にいうと物質が酸素と結びつくということです。
鉄の釘が錆びたり切ったリンゴの断面が変色したりというのも酸化ですね。

では、なんでクッキーに脱酸素剤を入れて酸素を無くすのか
これは

クッキーの中の油脂の酸化を防ぐことができるから!


●クッキーの酸化とは?

皆さんは時間のたったクッキーを食べて
「サクサクしてるけど油粘土のような嫌な匂いがしてる!」
という経験はないですか?
これ、クッキーの油脂が酸化して嫌な匂いになっているということなのです。

袋の中の酸素を無くしてしまえばクッキーの油脂が酸素と結びつくこともないので酸化を防げるんですね。

なので、バターなどをたっぷり使ったクッキーを日持ちさせたいと思ったら
風味を保つために乾燥剤ではなくて脱酸素剤を使うのも一つの手ですね。


●あなたのクッキーはどういうおいしさを保ちたい?

私が働いていたお菓子屋さんではクッキー類は商品によって
乾燥剤』と『脱酸素剤』を使い分けていましたよ!

皆さんにもこんな風に「どういうおいしさを保たせたいのか」
をしっかり考えてご自分の目的に合わせて選べるようになって欲しいですね!

大丈夫です。きちんと学べばできるようになります^^

では、お菓子作りしている方で販売したい人がとっても多いシフォンケーキ

これはどう包装するのがいいでしょうか?

次のSTEPでお話しますね!


この記事は内野未紗が配信する
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