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STEP17 クッキー缶に脱酸素剤を入れるのはアリ?

乾燥剤や脱酸素剤についてお届けしていたら
読者様よりまた鋭いご質問をいただきました!



●クッキー缶に脱酸素剤を入れるのはアリ?

質問はこちら↓
… … … … … … … … … … 
クッキー缶で酸化を防ぎたいと思ったら
脱酸素剤を入れてもいいですか?
… … … … … … … … … … 

ご質問ありがとうございます!

これまでのメールで私は
『クッキーだから乾燥剤』『パウンドだから脱酸素剤』のように
お菓子ごとに包装の正解が決まっているのではなく
自分が味わって欲しいおいしさから逆算して包装を決めてください
と書いてきました。

なので、湿気から守る乾燥剤と酸素から守る脱酸素剤という前提から、
「バターたっぷりにクッキーだから油の酸化を防いで風味を保ちたい!」
と思った場合にはクッキーに脱酸素剤を入れるのはアリです。

でも!!

クッキー缶だと話は別!

例えば、こういうクッキー缶の中に脱酸素剤を入れるのはNGです。


●脱酸素剤を使う時は○○○しかありえない!

さあ、皆さん、STEP8で伝えたことを覚えていますか?
脱酸素剤を使う時はガス袋しかありえない!』
という条件!これはもう絶対です。

酸素を通さなくてシーラー密封できる袋ガス袋です。
このガス袋の素材を使わないと脱酸素剤はなんの意味もありません。

効果が弱まるのではなく効果がゼロ!!

一見丈夫そうに見える缶ですが、直接脱酸素剤をいれてもなんの効果も得られません。
缶は隙間もたくさんあいていて酸素を通しますしシーラー密封できませんから。

ガス袋素材でできたプラスチック容器もないわけじゃないですが
主にお味噌などに使われていてお菓子に向いたものは既製品で見かけないです。

ということを考えてもお菓子に脱酸素剤を入れたい時は、やっぱりガス袋が条件ですね。

こんなふうに↓
クッキーを袋に入れる時に袋がガス袋であれば、脱酸素剤を入れる意味があります。

↑富澤商店様掲載の私のラッピングです。

●どうしても缶+脱酸素剤を使いたい場合

それでもどうしても缶に入れたい!脱酸素剤を使いたい!というのなら、

例えば、先にクッキーをガス袋+脱酸素剤+クッキーで包装してから
ガス袋ごと缶の中に入れる

というのであればクッキー缶でも脱酸素剤を入れて効果を出すことができますね。
写真で見本を見せたかったのですがちょうどいい商品画像が見つからず…


●脱酸素剤を使うには知識が必要!

でも、何度も言いますが
脱酸素剤はガス袋にただ入れるだけでは効果が得られない
のできちんと勉強してから使っていただきたいです。

こんなに一生懸命説明していますがはっきり言います。
このnoteだけでは脱酸素剤を正しく使えるようにはならないです。

意地悪してるんじゃなくて、難しいことだから文章だと伝えるのに限界があるという意味です。

目に見えない世界が多くて難しいので、私は時間をかけてコース生様に講座で説明しています!

●包装資材には正しい使い方がある!

ちょっと話がそれましたがお菓子ごとに『こうしなくちゃいけない』
という包装の正解はありませんが

その包装に使う資材には正しい使い方があるのです。

だからクッキーに脱酸素剤という発想は全然アリなのですが
缶に脱酸素剤を入れるのは仕組み上無理、ということですね。

覚えておいてくださいね!

さあ、このnoteもあっという間に17通目!
そろそろ包装だけじゃなくてタイトルに入っている
食品表示のお話もしていこうかなと思います!

STEP18もお楽しみに^^


この記事は内野未紗が配信する
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いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。


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