中国のモバイル決済ー個人ECの急成長
中国でモバイル決済が急増していることは前回書きました。
この現象によって、今面白い現象が起こっています。
それは、中国にいるすべての人が「十億総事業主」になれることです。
元々、中国人は、商売に対してとても敏感で、
チャンスがあれば自分で商売をすることを常に考えています。とても独立心が強いです。
このモバイル決済が増えることで、
誰でも気軽にお店を持てることになりました。
例えば、WeChatの中では、「微店」というアプリケーションがあります。
これは、WeChatの公式アカウント(誰でも400元払えば作れる)に、
ECの機能を追加したサービスです。
今中国では、多くの人たちが、自分で仕入れたり、提供できるモノやサービスを、
自分のネットワークの人たちを中心に販売しています。
私の周りにも、日本に来て南部鉄器を買いあさり、
中国でWeChatで販売するビジネスをしている人がいました。
もちろん中国では競争が厳しいので、うまくいく人もいかない人もいますが、
自分の持っているリソースやスキルを他者に提供して、
ビジネスにしようとしている活力があることには間違いありません。
日本政府がビジョンとして掲げている「一億総活躍社会」を、ITサービスによって実現しています。
日本では各種規制によって、シェアリングエコノミーなども広がりにくい状況にはありますが、
短期間の利益の目線だけではなく、中国政府の戦略性も参考になるかと思います。
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