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秋の向日葵11

           立川 M 生桃

9月の終わりに突然拓海くんからラインが着た。ラインには、この間の約束だけど、10月10日の10時にコンビニでどう?

そう書いてあった。

恵子にすぐにラインを送った。恵子からすぐにライン電話がきた。

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『ねえ。10月10日の日曜日の10時になったの? この間は、9月9日の9時だったけど。。。私の言った通り、読みが当たった。今度は、10月だからもしかしたらって思ってたから。』そう恵子が言った。

私も恵子と同じ様に思っていた。

突然、『恵子が何で貴女も辞めたのよー。』っと言い出した。

私は、介護施設で看護師として働いていた。そこで、恵子と純純に出会った。純純が辞めてから半年後ぐらいして、たまたま広告にパンケーキの特集があり、恵子がそのパンケーキのお店に行きたいからとラインメールが着て、それを見ていたら偶然、クリニックの正社員募集が目にとまった。


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私も純純の次にその介護施設を辞めてしまった。

恵子だけが、まだ辞めずに頑張って勤めている。

純純は、日付を気にする男性ではない。きっと美容師のバイトをしている拓海くんのこだわりなのだろう。

恵子と私は、もう3年以上の付き合いになる。毎日必ず朝と夜にラインで話す。

職場を辞めても.いまだに仲良しなのが不思議なぐらいだと言葉には出さないけど、そう2人とも思っている。

恵子は、『あの時、ラインメールを送らなかったら、パンケーキが食べたいって送らなかったら、純純が辞めて、まさか、貴女までが辞めてしまって心に穴がポッカリ空いた』と言った。

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なんだか今日の恵子は、いつもよりハードに落ち込んでいた。

『せっかく拓海くんからラインメールが着て、また、純純に会えるのに、なんで? そんな事を言い出すの?』と私が言うと。。。。。

恵子が『純純に会えるけど、なんだか寂しいの。前からいた、同い年の村上くんが主任になってから、責任があるのか、夜昼関係なく職場にいて、みんなを助けていたら、無理がたたって入院したの』と恵子が話した。









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