しゅん

日本の20代~30代経営者を増やしたい、自身も30代に突入した経営者です。 新卒で総合…

しゅん

日本の20代~30代経営者を増やしたい、自身も30代に突入した経営者です。 新卒で総合商社に入るも2か月でスタートアップに転職。泥水をすすりながら死ぬ気で働き、上場を経験、取締役就任、現在独立。今後も経営者として挑戦し続けつつ、自身の経験を伝え若手経営者を日本に増やしていきたい

最近の記事

事業はめちゃくちゃ伸びても人が辞めた

当時、僕はそれはもうウハウハでした。 自身が責任者を務めていた事業が、暗い闇を抜け、2年連続で140%ほどの成長をしたのです。既に成熟事業と言われ、がんばってやっと110%成長できていたくらいの事業が、突如快進撃を遂げたのです。 しかも、それは偶然ではありませんでした。戦略の定石に則ってしっかりとフォーカスする領域を決め、そこに組織一体となって注力し、課題にぶつかろうともみんなでその打開策を考えながら突破し、まさに狙い通り伸ばすことができたのです。これは事業にとってとても重要

    • 「マネージャーの成功」の定義とは?

      突然ですが、「マネジメント」における成功やうまくいっている定義は何でしょうか? 人が育つこと、活き活きと働いていること、タスクの管理がうまくできていること、フローが回っていることなど、それっぽい状態を思い浮かべれば枚挙にいとまがありません。 ただ、上に挙げたものは全て手段の一部に過ぎません。何があろうと、マネジメントとしての成功は、そのチームや組織が「結果」を出していることです。 残酷だが確実に正しい現実営業組織であれば売上や粗利などの結果が出ていること、開発組織であれば要

      • 事業責任者1年目の失敗と教訓

        「うわぁ、事業責任者になった!」 初めて事業責任者に抜擢されたのは、新卒で入社した総合商社を2か月で辞めて当時80人のベンチャーに入り、そこから4年目。全社員は全部で300名弱くらいになっていたと思いますが、僕が事業責任者を務めることになったのは社内で最も大きな事業で、恐らく当時営業や開発全員含めて70~80名程度で、入社当時の規模くらい。わざわざ大企業を辞めてベンチャーに来てガンガン働くぞって頑張っていたら最高の機会を得られたので、まあ誇らしいというか、天狗でした。 ただ、

        • 「コミットメント」とは何か?

          ビジネスの世界でよく言われる「コミットメント」とは?ビジネスの世界ではよく「コミットメント」とか「コミットが高い」とかいう表現が使われます。とにかく頑張っている人のことを指した表現っぽいというのは共通認識だと思いますが、ベンチャーで80人の時代から1000人の時代を経験し、その中で「本気のコミット」をしてきた人間として、少し言葉の解釈をしてみたいと思います。 コミットメントとは、「スピード」である コミットの高い人を見るとき、大抵その人は「スピード」が速いことが多いです。

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          新卒から早期活躍するために大事なこと:「量をこなす」

          一貫して伝えてきた「活躍する上で重要なこと」社員80人のベンチャーに入ってから10年弱で1000名規模になるまでに、3桁を超える数の学生の方々と面接したり、結果として入社いただいた新卒の方々とお話したりしてきましたが、その中でよく「早期に活躍するために必要なことは?」という質問を受けていました。いくつかあったのですが、その中で必ず挙げていたものの1つは、「量をこなす」です。 「量をこなす」そのこころは? よく「量か質か?」みたいな二元論もありますが、あえてここで言ってしま

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          総合商社を新卒入社2か月で辞め、当時社員80人のベンチャーに飛び込んで1年目に遭遇したもの

          覚悟を決めて総合商社→ベンチャーへ総合商社を周囲の全関係者からの反対を押し切って2か月で退職し、当時80人のベンチャーに入った僕は、それはもう「こうなったからには早く裁量持って全速力で駆け上りたい」という血気盛んな状態でした。 初期配属は「事業開発」という謎の部署 そんな僕が入社後、6月1日、配属された部署は「事業開発」という部署。今でも説明に困るのですが、要は「何らかの事業や商品が伸びることに責任を持ち、そのために何でもやる部署」だと思っていただければと思います。基本的

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          新卒で入社した総合商社を2か月で辞めた理由

          僕は新卒で入社した総合商社(当時5大商社のうち2番目に売上規模が大きかった企業です)をその会社における史上最速の(実際人事の方にそう言われました)2か月で退職しました。 向かった先は当時社員80名程度だったベンチャー企業。僕にとって人生最大の転機とも言える出来事であり、この判断が今でも僕にとって一番大事にしている考えの基盤になっています。 総合商社を2か月で退職したのは、何もその会社で入社後早々嫌なことがあったとか、当初の期待と違ったなどというわけではありません。実は、僕は

          新卒で入社した総合商社を2か月で辞めた理由