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おじさんとパートナーシップについて語るときに私の語ること


某月某日。私は欧州都市にある高級アパートの一室で、ほろほろと涙をこぼしながらブルネッロ・ディ・モンタルチーノを飲んでいた。

向かいには水色のポロシャツを着た、白髪の日本人男性(ここではYと呼ぶ)。週に3日はジムに通うというだけあって胸板は厚く、肩もしっかりとハリがある。顔も腕も日焼けして赤く火照っている。Yが私のグラスにそのブルネロを継ぎ足しながら口を開く。

「ひとつ聞きたいんだけれど、つかふるちゃんにとって、パートナーというのはいったい何?」

ひとつ聞きたいんだけれど、というのは彼の常套句だ。
何か真剣な話をしたい時、彼はそんな風にテーマを定めようとする。
彼は底面で判子を押すかのように慎重にそのボトルをテーブルに置き、椅子に深く腰掛け直し、指を組んでから、ふたたび私を見た。

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