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No.56「好きだった男に性行為を強いられ、私から連絡を絶ちました。忘れたいのに忘れたくない自分が嫌です」_Hazuki


いつもnoteやTwitterを訪れてくださって、ありがとうございます。つかふる姐さんです。
フォロワーの皆さまから寄せられたご相談にお答えする、「つかふる姐さんに聞いてみよう」No.56をお送りします。
(※個人の特定を防ぐため、とこどころ情報を伏せてお送りしています。)

No.56、今回はHazukiさんからのご相談です。

「好きだった男に、拒否してるにも関わらず性行為を強いられ、その後私から音信不通にしました。何度思い出しても涙が出ますが、忘れたいのに忘れたくない自分が嫌です」
初めまして。無料相談を希望しています。トラウマ?についての相談です。医療的に受診するまで深刻ではなく、カウンセリングで軽くあしらわれるのも悲しいので、ぜひ百戦錬磨のつかふる姐さんに聞いていただきたいです。

わたしは、父が浮気を繰り返して母を高圧的に攻撃したり、無視したりする家庭で育ちました。わたしは高校生くらいから、自分の家庭を壊してまで父が夢中になる浮気というものを知りたいと考える様になりましたが、恋愛する機会がなかったため、遅くに異性と関係を持ちました。

その異性は明らかに女慣れしているクズでしたがなぜか好きでした。関係が悪くなった時に、拒否してるにも関わらず性行為をしようとしてくる態度にショックを受けて泣いてしまったのですが、それでも最後までしました。その後はわたしから音信不通にしました。

その時を何度も思い返して涙が出るのですが、自分でもなぜなのかわからないのです。
未練なのか、後悔なのか、トラウマなのか、忘れたいのに忘れたくないんです。最低なのに最高だったからです。けど涙が出て苦しいんです。相手はなんともおもってなくて自分だけなんだと思います。
その思い出をいつまでも大事にしてる自分が嫌です。頭ではわたしのことを大切にしてないと理解していても、あの感情は本当だったという矛盾がずっと引っかかっています。

こんなこと誰にも言えないし、どう行動すればいいのか、なぜこんなことが起きるのかわからないです。つかふる姉さんもこんな体験したことありませんか?みんなは抱えたまま前に進んでいるのですか?


Hazukiさん、はじめまして。
ご相談のおたよりを送ってくださって、ありがとうございます。

とてもデリケートな内容だと思います。文字を紡ぐのにも、それを私に送り出すのにも勇気が要っただろうと想像しました。
その体験を言葉にできるようになるまで、そして誰かに話してみようと思うまで、きっと時間がかかりましたよね。
私のほうも、ここでお答えすることが正しいのかどうかしばし悩みましたが、勇気を出してお返事を書くことにしました。


お返事としてお話ししたいことは沢山あるのですが、今回のHazukiさんの状況は、いろんな要素が複雑に絡み合っていると思うので、ひとつずつ。

①まず最初に。あなたの体験したことや状態についてです。

Hazukiさんは、「医療的に受診するまで深刻ではなく、カウンセリングで軽くあしらわれるのも悲しい」と書いてくださいましたが、
彼のした行為、“拒否してるにも関わらず性行為をしようとしてくる”、そして“その態度にショックを受けたHazukiさんが泣いているにもかかわらず最後までする”という行為は、明らかな暴力です。それはもう、誤魔化しようのない、性暴力です。
たとえそれ以前に同意の上での性的関係を持っていたとしても。そしてあなたが彼に好意を抱いていたとしてもです。

どんな関係にあろうと、本気で拒否をしている人の意思を無視してその行為を強行するのは暴力以外の何物でもありません。
それはあなたの尊厳を深く傷つける行為であって、彼はそんなことをするべきではなかった。

ですから、Hazukiさんの傷つきは、“軽くあしらわれ”てよいようなものでは決してありません。
あなたはその出来事を思い出すたび涙を流している。今もなお苦しい思いをし続けている。
それは間違いなく、"深刻な事態"です。

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