1本420円の牛乳が、420円もする理由がこちら
先日、いつものように家の近くのスーパーに夕飯の買い出しに向かったところ、あまりにも人が多かったので、そこからさらに10分先にあるikariスーパーに行ってきた。
関西の方はご存知かもしれないが、ikariスーパーは普通のスーパーよりちょっとだけ高い。チーズの種類も豊富だったりするので、成城石井的なものだと思ってくれたら大体OKだ。
そんなスーパーで僕は衝撃な物を見つけてしまった。
それがこちら。
『蒜山(ひるぜん)ジャージー4.2』と名付けられた牛乳。
なんとこのサイズで420円という、他の牛達が逃げ出すような値段である。
日中、アパレルショッパーとしてハイブランドの販売もしている僕は「なぜこの牛乳がこんなにも高いのか」を知りたくて、試しに買ってみた。
そして飲んでみた。
ゴクゴク・・・
ん?
ゴクゴク・・・
んん!?
『(あーー、ちょっと濃いかな。飲み口はあっさりしてるけど、後味がある。でもそんなものだ。とても相場の2倍するような味ではない。)』←うるさい
ということは、別の何かで顧客満足度を上げてるに違いない。
僕はパッケージの裏を見てみた。すると・・・
不思議と「美味しい気がしてきた」ではないか。(先生、こいつバカです)
人は、その商品単体の素晴らしさに加えて
そこにストーリーを一緒に提供してもらえると、満足度が上がりやすい。
例えば、僕はベルルッティというハイブランドが好きなのだが、そのブランドも最初は「まぁ確かにかっこいいけど、4〜5万ぐらいかな?」と思ったりする。
でも実際は普通に7〜8万する。
値段を聞いた時は「うわー高いな。どうしようかな」と思うのだが、その後店員に
「私達の商品は、職人が一つ一つ手作りで作っており、この革に書かれているカリグラフィ、そして色味のパティーヌは、商品一つ一つ違うんですよ。すべてが世界でたった一つのデザインなのです。」
とか言われると「へーすごい!じゃあこの値段でもいいかな」と思うようになるものだ。
これは高級レストランや、旅館。農家でも行われていることだが、ストーリーを合わせて提供するだけで、そこに2倍の価値が宿るのである。
それをこの牛乳を飲んで、改めて思った。
正直、素人の僕からすると、味が2倍美味しいわけではない。飲んだ瞬間「うっま!!なんだこれ!」となるほどではない。
でも、この商品のすごいところは、そのエネルギーの高さなのである。情報密度が違うのだ。
『標高5000mの高原におよそ2000頭いるジャージー牛から作られている』
『乳脂肪分が4.2%で一定になるよう調整されている』
『生乳100%で何も加えてないので、本来の風味が生きてます』
なにがなんだかよくわからないが、どうだ?良い気分がしないか?
なんかこう、、大自然で、身体に良いエネルギーの高い牛乳を飲んでいる、そんな気分になってくる。
この感情的な価値を与えてくれるのが、ストーリーの力である。
これがあるから、この牛乳は420円なのだ。
ストーリーっておもしろいね!
p.s.
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