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#10 幸せとは旅そのものであって目的地ではない


  私達は、「結婚したら…。子どもができたら…。○○したら…人生はさらに良くなる」と幻想を抱きながら生きています。

 しかし、子どもができると、今度は、子どもがまだ小さすぎるから…という理由でフラストレーションを感じ、子どもがもう少し大きくなったら、もっと充足感が得られるだろうと思ってしまいます。

 ところが、ティーンエイジャーになった子どもに手を焼くやいなや、この難しい年頃を過ぎてくれれば、きっと幸せになるだろうと思ってしまいます。

 
 私達は、「夫(妻)がもっとしっかりしてくれたら、もっと広くていい家に住めたら、もっとよい車が買えたら、定年退職したら、自分の人生は完璧になるだろう」と自分自身に言い聞かせています。

 でも真実は、今この時を除いて幸せになる時などないのかもしれません。今でなければ、一体いつ幸せになれるというのだろう? 人生には常にさまざまな荒波が待ちうけているものです。それを自覚し、それでもとにかく幸せであろうと心に誓うことが最善なのだと思います。
 長い人生、つまり本当の人生は、今まさに始まろうとしているといつも私は思っていましたが、いつも何かしらそれに立ちはだかる障害が必ずありました。先にやるべきことがあったり、何かやりかけの仕事があったり、払い終えねばならない借金があったり…。それを終えてから初めて本当の人生は始まるのだと…。
 

 そして、ついにわかり始めたのです。実は、これらの障害自体が私の人生なのだと。人生を洞察することで、私は幸せになるための道などないのだということを悟りました。幸せそのものが道なのだと。だから今、この一瞬一瞬を大切にしよう。さらに、同じ時を共に過ごす特別な人(家族や同僚)がいるなら、なおのことその時を大切にしようと。
 子どもができるまで、子どもが巣立つまで、結婚するまで、新しい車や家を買うまで、車や家のローンが終わるまで、死ぬまで…。待つのはやめましょう。今より他に幸せになるべき時はないのですから。
 幸せとは、旅そのものであって、目的地ではないのだと思います。


 最後までお読みいただきありがとうございました。



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