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セルフメンテナンス【3】「好きなもの」をストックしておく

今、「好きなものは何?」と聞かれて、パッと答えられますか?

これ、意外と大人になると分からなくなりがち。私も、20代半ば頃、この質問を聞かれて答えられなくて、愕然とした記憶があります。

基本的に仕事が好きな私は、本業のキャリアコンサルタントの仕事ではバリバリ頑張って成果は出していて、一方で土日も仕事に関する本を読んだり、NPOに入って活動したりなどなど、精力的に動きまくっていました。


ただ、果たしてそれが「好きなことか?」と言われると、首を縦に振れなかったのです。

「好き」というか、「やらねばならない」という感じが近かったかもしれない。決して無理していたとか、やりたくなかったとかいうわけではないのだけど。私にとって、キャリアに関する仕事や活動は全て自分の意志でやっていました。だから、捉えようによっては「好き」なことだと思います。

ただ、心の中から純粋にワクワクが湧き上がってきたり、じんわり幸せだなぁって感じたりするような感情ではなくて、いつもどこか重い鉛を背負って進んでいる感覚があった。それも、積極的にそれを背負っているという、またしてもドM状態です。


これはきっと、私にとって仕事は「存在証明」だったからかなと思っています。

私が仕事が好きなのって、何か意味のあることをしたり、目標に向かって努力したりしている自分が好きだったから、という感覚が間違いなくありました。

だから、「好きでやっている」の裏側には、仕事に打ち込むことが自分を好きになれる手段だった、ということかなと思います。


この時の私と同じような感覚の人って、結構多いはずです。私も、今まで20人近くメンバー育成に関わってきましたが、仕事頑張っていて良いほどこの状態になってたりするのですよね。仕事を頑張る=存在価値の証明ができる、という方程式のせいで。


で、この状態になってしまうと、自分の価値証明に役立たないものを触らないようになってしまうのですよ。

それが、さっきも書いた「純粋に心がワクワクするもの」「じんわり幸せだなぁと感じるもの」たちです。

こういうものに触れている時の、「満たされている感覚」って、とても大事。

常に何かしていないといけない、存在を証明し続けないといけないって、なかなかしんどいんですよ。だって、仕事していればうまくいかないことだってあるし、自分より他の人にスポットライトが当たることだってある。休みたくなるときもあれば、想定外に働けなくなることだって、あるのです。

そんなとき、最後に私たちのエネルギーになってくれるのは、体にムチを打ってさらに仕事をすることではなくて、「純粋な好き」で自分を満たしてあげることだと思っています。「ただ、そこにいるだけで幸せ」という感覚を思い出せるから。


だから、私は、できるだけ自分の「好き」に気付いたら覚えておくようにして、積極的に日常に取り入れるようにしています。

例えば、私はスタバのチャイティーラテが好きなので「しんどいなー」と思った朝にはチャイを買って出勤します。また、スタバの新作フラペチーノをいただくのもワクワクするので、新発売になったら必ず買うのがルーティーンです。

あとは、人が少ない落ち着いた場所でのんびり本を読むこと、野菜たっぷりのゴハンを食べること、温泉に入ることなんかも、無条件で大好き。これらは、ちょっとエネルギーが落ちてるな、と思った時には自分のスケジュールに即組み込んで実行できるようにしますね。小さいことで言うと、私は自然が好きなので空を意識的に見上げる、とかもよくやります。


ポイントは、この「好き」を実行するときに、なんとなく流さないで「あー超幸せ!」「美味しい!」「素敵!」「最高!」って噛み締めること。

私たちって「慣れる」生き物なので、まったく未体験のものでもない限り、意識して行動をしないとサラサラーっと流し行動をしてしまいます。そうなると、せっかくの好きなものでも、全然エネルギーチャージにならないわけです。

だから、好きなものに触れるときは、全力で噛み締める。

できれば、その時の気持ちを口に出したり、文字に書き起こしたりするといいですよね。アウトプットすると気持ちは増幅するものなので、より幸せ感を感じられるのかなと思います。

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