自分の望みを明確に。「どうだったらいいの?」を問いかける。
キャリアコンサルタントをしていると、「本当に何を望んでいるかわかっていない人が多すぎる!」とよく思います。
こないだも、ちょうどそんなことがありました。
内定もらった会社に対して、「昇給があまりなさそう」というのが気になっていると言う学生さんがいたので、冒頭の質問をしてみたんです。
「じゃあ、あなたはどのくらい昇給すればいいと思いますか?」って。
そう聞くと、「・・・」でした。
この方、なんとなくそこを気にしていた割に、ハッキリと「どうだったらいいか」は思い描いてなかったのです。
そのあと、「必ず昇給しますよって言っている会社でも、年間1000円くらいしか上がんない企業だってあるけど、それでもいいの?」と聞いたらビックリしていました。
なんでこういうことが起きるかというと、「自分の望みを明確にする前に、外ばかり見ているから」なんですよね。
世の中には、「なんとなく良さそう」があふれかえっています。
仕事選びであれば、駅から近い、稼げる、残業少ない、とか。
それ以外でも、ネットやSNSでは、消費者にモノを買ってもらうための「なんとなく良さそう」アピールが目白押し。
でも、そんなものにばっかり目移りしていると、結局フタを開けてみたら「こんなはずじゃなかった!」「思っていたものと違った!」ということになってしまうんですよ。
それこそ、「昇給ありだから何となく安心かな」と思っていたら、「全然給与が上がらなかった」みたいに。
何かを選ぶなら、まずは「自分の軸」を決めないとダメです。
昇給を気にするなら、まずは「どのくらいお金がほしいのか」をちゃんと明確にすること。
話はそれから、です。
これを突き詰めて考えていくと、場合によっては、「そんなにたくさんお金が必要なわけではなかったかも」と思い始めるケースだってあると思います。
そしたら、何が「自分の軸」なのかを考える良いきっかけになりますよね。
「なんとなく良さそう」に流されていると、どんどん自分の望むものがわからなくなっていく。
私だって、アラサーに近づいて今後の生き方を気にし出したとき、「世の中的にこうしておいた方が良さそう」に飛びつきまくったからよくわかります。
そして、結果、本当の望みから遠ざかって失敗したから、声を大にしていいたい。
自分が本当に満足する人生を生きたいなら、まずは「どうだったらいいの?」を問いかけること。
外を見て「なんとなく良さそう」ばかりに気を取られないで、まずは自分の望みを明確にしてみてください。
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