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「自分に集中」することが、一番無敵。
金曜、仕事で嫌なことがあった。簡単に言うと、人の言動で気に食わないことがあって、イライラしていた、という感じ。
そのイライラを解消したくて、夫に話を聞いてもらうもスッキリせず(夫よごめん)。
土曜日もふとした瞬間に仕事のことを思い出し、感情を吐き出したく何度か小さく奇声をあげていた。
私は「キャリアコンサルタント」いう人の悩みを聞いて導く仕事をしているため、「自分自身がフラットである」ということを人一倍、追求してきた。
もともとがカラっとしたストレスを貯めない性格ならよいのだけど、あいにく私は真逆。根本は、ネガティブ思考で落ち込みやすい性格なので、自分なりにいろんなメンタルコントロールの手法を勉強し、生活に取り入れてきた。
おかげさまで、自分でも随分落ち込まなくなったなと思うし、まわりに「根本はネガティブ」なんて言うとびっくりされるまでになった。それでもやっぱり、コントロールしきれないことも、よくある。
そんなときは、ストックしているいくつかのストレス解消法から、気分に合わせてどれかをチョイスして様子を見るようにしている。
今回は、小説を読むことにした。
これは最近覚えたストレス解消法なのだけど、小説の世界観に没頭すると、日常の考えから離れることができるて、かなりオススメ。
というわけで、土曜の午後、カフェに行って小説を読んでいた。
選んだ小説が思ったより面白くなくて「没頭」とまではいかなかったけど、活字を追うだけでもモヤモヤが薄くなっている実感があった。
そして、カフェを出て、土日恒例のホットヨガに行って汗を流し、自転車に乗って帰宅していた。
その時、ふと、言葉がふってきた。
「結局は、自分ができることに集中するしかないんだよな」
どこからともなく降ってきたこの言葉は、じわじわ私を侵食していった。
その後、ゆっくりと何度も反芻し、数時間後には体ぜんぶに行き渡ったのか、「そうすればいいのか」と安心感でちょっと涙が出そうになった。
そう、結局は、自分に集中するしかない。
だって、人は人。私に、人を変えることはできないし、それはおこがましいことだな、と思う。
「こうして欲しい」というのは、あたかも自分が相手より正しいのだ、と言わんばかりの行為。でも、私が相手より正しいのだという証拠はどこにもない。相手には相手の正義がある。そんな中で、「こうして欲しい」と主張したって、変わるわけがないのだ。
私も、仮に誰かから「あなたのここがおかしいから変えた方がいい」言われたって、きっと反発すると思う。だとしたら、私が、あーだこーだと人に言っても、消耗するだけだなと改めて思ったのだ。
だから、「人」ではなく、「自分」に集中するのがいい。
「あぁイライラするな」と思ったら、自分の機嫌は自分でとる。小説を読んで、ヨガをして、美味しいものでも食べて。温泉に入ったって、マッサージに行ったりしてもいい。
とにかく、「自分自身がフラットでいれるようにすること」に一生懸命になるのだ。変わりもしない相手に、心を砕いている時間が、心底もったいない。
そうやって自分を可愛がって大事にしていると、心が落ち着いていくる。そうしたら、あとは「自分にできること」をやるだけだ。
「人は変えられない」という前提に立ちながらも、今、自分にできる最善のことを淡々とやる。そうしていれば、大概のことはうまくいくのだ。
そう言えば。これまでも、気持ちよく行動できていた時は、いつだって「自分に集中」していた時だったな。
まわりの人や環境は、ぐるぐると騒がしく私を煽ってくるけれど、とにかく「自分に集中」。これが無敵の合言葉だ。
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