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苦しい時の合言葉、「すべては一つ」
2ヶ月くらい前、久しぶりに仕事で追い詰められていたところから、覚醒した話をしますね。
その月は仕事の調子が良くなく、私に与えられていた目標に対して届かないことが見えていました。
昔、私には「成果を出さないこと=悪」だと思っていた時期があったのですが、その頃の私ならこの時点で完全にノックアウトでしたね。
毎日憂鬱な気持ちを奮い立たせ、胃をきりきりさせながら会社に行っていたでしょう。
でも、ここ数ヶ月は自分と向き合いまくってきた甲斐もあり、こんな時でも冷静でいられることが多くなっていたのですが・・・。
そんな修行期間を経てしても尚、まだまだ試練は続くもので。
私が不調な一方、めちゃくちゃ好調な同僚がいて、久しぶりに他人と自分を比べて焦ってしまいました。
そんな気持ちが心身に影響を及ぼし、眠りが浅くなったり、気持ちが落ち着かなくなったり、仕事のことしか考えられなくなったりと・・・。
数日ほど翻弄されていました。
そんなとき、なんとかこの状況を脱したくて、良さげな電子書籍を漁っていたのですが・・・。
ここで、一冊の本に救われました。
この本を書かれたセラピストの中野さんは、長年「生き辛さ」を抱えていた中で、あることをきっかけに世界の真理に目覚めていったという体験をお持ちの方です。
この本の中で、繰り返し言われているのが『非二元』という概念。『ふたつではない、つまり、すべては一つにつながっているということを表現している言葉』と説明されています。
人は、「自分」「他者」を分けたり、目の前の事象に対して「良い」「悪い」と分けたりと、くっきり2分割で考えがちです。
でも、本来は、「すべては一つで、つながっている」としたら・・・。
この本を読んで、今自分に起こっていることを、客観的に観察してみたのです。
まず、私は「自分」と「同僚」という形で、2人の間にくっきりと線を引いていました。だから、「私が負けで同僚が勝ち」というような評価を勝手に下してしまっていたんですよね。
でも、これが本当は一つだとしたら・・・?
大きな視点で見れば、私と同僚は同じ会社で働くチームメイト。それならば、私たち共同体の共通目的は「会社として最大の成果を出すこと」のはず。
そういう視点から考えれば、私の調子が悪い中で同僚の調子が良い、というのは・・・。
「同僚がチーム全体を助けてくれているんだ!」と気付いたのです。
だって、私も同僚もみんなして不調だったら、会社としてやっていけないですからね。
そうしたら、急に同僚に対する「焦り」がスーッとなくなり、感謝の気持ちで満たされてきました。
その後からは、急に冷静に自分の仕事に集中できるようになりましたね。
仕事をしていると、人と比べて嫌な気分になりそうになることは、私も正直よくあります。
そういう時には「私は私」と気持ちを切り替えることが今までの定番だったのですが、この「すべては一つ」という視点から見る術を覚えてからは、自分の中で「受け入れられる感覚」が増した気がしました。
自分より優秀な人がいても、調子が良い人がいても、それは大きな視点から見ればチームのためになっている。
それなのに、勝手に周囲に境界線を作って、「私が私が」と叫んでいるから、おかしくなる。
この世の中には、「良い」も「悪い」も、ない。
「私」も「他者」も、存在しない。
そう考えると、なんだかちょっと安心するんですよね。あぁ、一人じゃないんだな、と。
ちょっと難しい捉え方かもしれませんが、本当にラクになる考え方なので、ぜひやってみてほしいです。
すべては一つだとしたら・・・?
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