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「他人基準」を抜け出すには、好きなことを一日一つ。
この世の中は、ほとんどの人が『他人基準』で生きていると思っています。
「人から」評価してもらえるか、「人から」素敵と言われるか、「人から」それは価値があるねと言われるかどうか。
それは、もうほとんど、生存本能レベルの欲求になっているんじゃないかな。
そうなってしまうのは当たり前で、あらゆる社会システムが他人と比較して点数を付けられるものになっているから。
私が会社で教えてきた部下たちも、だいたいが少なからず他人基準を抱えていました。
うちの会社は、一カ月ごとにMVPを表彰する文化があります。
メンバーの中には、結構「MVPを獲るために頑張る」という子もいたりして、それはパッと聞くと意欲的で素晴らしい発言にも聞こえるのだけど、私はどうしてもそれがあまり健全には思えなかった。
表彰みたいな、「誰かからの評価」や「人と比較してどうか」という物差しを目標にするっていうのは、まさに『他人基準』。
自分の幸せを、他人に委ねていることになる。
そうすると、頑張ったのに評価されなかった、というときの落ち込みはなかなかのもので。
そういうことが続いて、不満が溜まっていくメンバーを実際に見てきました。
本当は、そういう子ほど、能力が高くてお客様思いで、すごく良いものをもっていたりするのに。
そんな、他人基準で心を揺さぶられているのが、本当にもったいないと思っていました。
「他人基準」になってしまうと、「自分の幸せ他人次第」になってしまう。
その沼は、本当に緻密に日常の至るところに潜んでいて、人はその沼に足をうずめながら生きてきています。
だから、相当に気を付けないとそこから脱することができないんですよね。
もし、今この瞬間から、「他人基準」を捨てて「自分の人生自分次第」で生きたいと思うなら。
お勧めなのは、「一日一つ、自分の好きなことをすること」です。
誰かにどう思われるか、評価されるかは関係ない。
ただただ、自分が「それ素敵!」と言うものを実行してみるんです。
それは些細なことでもOK。
「ランチを奮発する」「ゆっくりお風呂につかる」「仕事帰りにマッサージ屋による」「お花を一輪買って帰る」とか。本当に小さなことでいい。
一日一つでいいから、誰の評価も関係ない「自分が喜ぶこと」をしていく。
そうすると、自然と「自分基準」で物事を選ぶ癖がついてきます。
私も、いまだによく「他人基準」に引き戻されそうになることがあります。
「あっ、今、他人基準になってる」って気付いたら、すぐに「自分基準」にチェンジ。
そそくさとスタバに足を運び、大好きなチャイティーラテを飲んだりします。
そうすると、体の中からじんわり「幸せ」って気持ちが湧いてきて、本当に落ち着くんですよ。
幸せを、他人に決めさせないで。
そんな不自由な人生は捨てて、今日から、自分の手に自分の人生を取り戻そう。
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