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Work from Anywhere について考えてみる

ACALL公式note Workstyleラボ をご覧の皆様、こんにちは!カスタマーサクセスチーム所属の嶋村です。
今回はWork from Anywhere についてお話ししたいと思います。


Work from Anywhereとは?


突然ですが、皆さまは Work from Anywhere(以下、WFA)という言葉を聞いたことはありますでしょうか。リモートワークやハイブリッドワークという言葉をご存知な方もWFAは聞き馴染みがない方もいらっしゃると思います。
WFAはオフィスなどの場所にとらわれずに好きな場所で、好きな時間に働くというワークスタイルを示す概念です。
この概念はテクノロジーの進歩と柔軟な働き方に対する需要の高まりによって、特にコロナウイルスの影響で多くの企業がリモートワークを導入した2020年から急速に広まってきました。
そんなWFAですが、今回は改めて私個人が考えるメリット/デメリットの紹介やWFAを実践してみての感想などをお伝え致します。

改めてメリット/デメリットを整理してみる(私見です)


Workstyleラボをご覧いただいている皆様はワークスタイルへの感度が高い人が多いと思い、そのような方に改めてご説明するのは釈迦に説法だと思いますが、個人的に考えるWFAのメリット・デメリットを紹介したいと思います。個人的には主に以下の点で大きなメリットを享受できると考えています。

  1. 働き方の柔軟性
    従業員は自分自身の効率性と生産性を最大限に発揮するために、好きな場所や時間に働くことができます。自分の生活スタイルやパフォーマンスのピークに合わせて働けるため、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。

  2. グローバルなチームと協働
    WFAは地理的な制約がないため、異なるタイムゾーンで働いているメンバーとも円滑にコミュニケーションが取れます。さまざまな文化や視点を持つメンバーとの協働により、クリエイティビティやイノベーションが促進されることでしょう。

  3. 環境への影響
    通勤の必要性がなくなることで、交通量の軽減やエネルギーの節約が実現されます。これにより、二酸化炭素(CO2)の排出量が削減され、地球環境への負荷を軽減することができます。

  4. 社会課題の解決への寄与
    ある記事によると高齢化や生産年齢人口の減少が進む中で、ビジネスケアラー(仕事をしながら家族等の介護に従事する者)が増加しており、ビジネスケアラーの人数増加による経済損失の多さが日本社会全体の課題となっています。 また推計では、ビジネスケアラーの離職や労働生産性の低下に伴う経済損失額は約9兆円に上るとされている、その内仕事と介護の両立困難による労働生産性損失額は約8兆円であることが示されています。これらは場所と時間の制約により労働機会が失われる従来型の働き方も要因の一つだと想定されます。
    出所:経済産業省 第13回経済産業政策新機軸部会資料「新しい健康社会の実現」(2023年)

上記の通り、WFAにはたくさんのメリットがございますが、
一方で以下のようなデメリット(課題)も存在すると思います。

  1. 自律性が低い組織では成立しない
    時間と場所の制約がないため、自律性が低い組織では上司や管理者からの細かいタスクの指示や成果物の管理が必要になってしまうと考えます。このマイクロマネジメントが逆にコストとなり自律性の低い組織では成立しないと考えます。

  2. コミュニケーションの壁やモチベーションの低下を感じる場合もある
    必ずしもワーカー同士が同じ場所や同じ時間帯に働くわけではないので、自ずとテキスト中心のコミュニケーションになります。テキスト中心だと雑談のような偶発的コミュニケーションが発生しにくくなり、雑談が少なくなることにより、業務以外の繋がりを構築しが難しく心理的安全性の低下に発展する恐れがあります。

上記を意識して働いてみる


ACALLは従来から働く場所や働く時間はワーカー個人の判断に委ねられているため、これまでも WFA の働き方を実践してきました。ただ、今までの私の働き方を振り返ってみると、働く場所を意識的に変えることはありましたが、基本的には9:00−18:00で働くことがメインで早朝勤務や夜間勤務をすることはほとんどありませんでした。「場所」の観点からWFAを実践していましたが、「時間」の観点では実践していないイメージです。
そのため、今回はあえて標準時間(ここでは9:00−18:00間)での仕事をメインとせず時間をずらして仕事を行いましたので、感じたこと特にデメリットや課題感を中心に振り返ってみようと思います。
※メリットは言わずもがなの部分が大きいと思うので割愛します。

振り返り


  1. 仕事とプライベートの境界線が曖昧になりがち
    普段家族と過ごす時間を業務時間に当てているため、自分自身でしっかりとメリハリをつける必要があると感じました。この境界線が曖昧になってしまうと、しっかりと働く時間を確保出来ずにプライベートの時間でもずるずる仕事をしてしまい、決められた時間でしっかりとしたアウトプットが出せないと思いました。やはり自律性が担保された組織でないと成立しないと改めて認識しました。

  2. テキストコミュニーションだけでは伝わらないことがある
    例えばミーティングの議事録では、どのような熱量で議論がされたのか、どのような空気感でミーティングが進んでいたのかなど、やっぱりテキストで全てを把握するのには限界があり、その現場にいないと分からないことは多くあると感じました。

  3. 孤立感やモチベーションの低下につながる可能性
    働く時間が異なるとテキスト以外のコミュニケーションが不足し、メンバーとのつながりが感じられにくくなる可能性があると感じました。対面に比べてコミュニケーションの量が少ないため、その結果孤立感を感じてしまう人もいるのではないかと感じました。

さいごに


ざっと挙げただけでも3つの課題が出てきましたので、より深く考えると他にも課題が出てくるかもしれません。WFAの実現は理想的ではあるものの、浸透まではまだまだ解決しないといけないことがあったのです。
ACALLはテクノロジー企業として、人々の「くらし」と「はたらく」を自由にデザインできる世界を目指しています。そのためにもITの力を駆使してこれらの課題を解決するソリューション提供をし続けないといけないと考えております。
例えば、テキストコミュニケーションだけでも熱量や温度感が伝わる仕組みやメンバー同士の繋がりを見える化し孤立感低減に繋がる仕組みなど…。働く場所・時間が異なるメンバー同士もシームレスにコミュニケーションが取れる仕組み作りをこれから構築していきたいと考えています。

WFAの実現は日本社会が抱える社会課題の解決に貢献するはたらき方だと思います。このはたらき方を日本全体に浸透させるのにはまだ道のりは長いかもしれませんが、我々ACALLはその道のりをお客様と共に進んでいきたいと思います。

WFAを実現したいけど何から始めたらよいか分からないという企業様、ACALLと共同でWFA実現に資するプロダクトを提供したいとお考えのパートナー企業様、また、ACALLメンバーの一員として働き方をデザイン出来る世の中を実現したいと思っている方々、全方位で募集しておりますので興味がある方はぜひ弊社までお問い合わせ下さい。

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