【前編】AWS 西谷圭介×ワークスHI 加藤文章 対談企画 - トップエンジニアとして成長するために必要なマインドセットとは -
こんにちは!
広報チームの後谷です。
今回は先日実施されたある対談企画をご紹介しようと思います。
皆さん「Amazon」って、聞いたことありますよね。
生活するうえで欠かせない存在になっているという方も多いのではないでしょうか。
そのAmazonを技術面で支えているのがAmazon Web Services(以下 AWS)という会社。
国内だけでも数十万社がAWSのサービスを利用しており、最近では、仮想デスクトップサービスやクラウド型コンタクトセンターなど、リモートワークをサポートするサービスの活用が増えてきています。
今回は、そんなAWSでアプリエンジニアに向けた技術支援をするチームを
リードする西谷圭介氏とワークスHI 加藤文章さんの対談企画をご紹介します。
ところで、なぜ今回、世界をリードするアマゾンのトップエンジニアと当社のエンジニアが対談するにいたったのだと思いますか?
実は加藤さん、AWSが技術を認めた国内の開発者100名のみに贈られる「2020 APN AWS Top Engineers」を受賞した、ワークスHIを代表するインフラエンジニアなんです!
さらに加藤さんは、ワークスHIのトップエンジニアとして活躍する傍らで3社をまたにかけて副業をしているというから驚き。
記事の前半では加藤さんが短期間で受賞できた秘訣を、そして後半では社外に常に目を向けながらも、加藤さんが今もなおワークスHIに残り続ける理由とは何なのか、ご紹介していきます。
短期間でスキルアップできた理由
西谷氏(以下敬称略):
まずは加藤さんのインフラエンジニアとしての経歴についてお聞きしたいのですが、もともとはアプリエンジニアだったところから、インフラエンジニアに転向されたんですよね?
加藤:
はい、AWSに本格的に触れるようになったのは2018年です。
西谷:
「2020 APN AWS Top Engineers」の受賞にはAWSの知識はもちろん、社内外に向けたAWSサービスの普及活動も求められます。
2年間という短い期間で受賞するまでに至るのはなかなか難しいと思うのですが、短期間でスキルアップできた秘訣は一体何だったんでしょうか。
加藤:
新しいことに挑戦する姿勢かなと思います。
AWSを触り始めた当初は、本当に右も左もわからない状態でした。
そのわからない状態がつらくて挫折してしまう人も一定数いると思うのですが、私はこれまで自分が知らなかったことを知れるということが楽しかったんですよね。
先人に聞いて、本を読んで、キャッチアップした知識を試してみて、時には失敗して、改善していく――。
試行錯誤を繰り返しながら一歩一歩進んだことで成長できたと思っています。
幸いうちの会社は失敗を許容する文化があったので、失敗も含めていろいろ経験しながら成長させてもらいました(笑)。
西谷:
その新しいことに対する加藤さんの好奇心とワークスHIの失敗を許容する
文化が短期間の成長につながったんですね。
SREチームとして理想的な環境
西谷:
文化といえば、加藤さんは今SRE( ※1)チームを抱えるマネジャーという立場でしたよね。チーム内で浸透している「SREとしての文化」のようなものはありますか?
※1 SRE(Site Reliability Engineering)…ITインフラの運用管理を担当する技術者のこと。 運用技術者と違うのは以下の赤枠部分。
引用:https://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2017/01/sresite_reliability_engineer.html
加藤:
うちのチームで一番根付いているのは「トイル( ※2)」と「運用5割、開発5割( ※3)」の考え方ですね。
※2 トイル(Toil)…手作業、繰り返される、自動化が可能、戦術的、長期的な価値がない、サービスの成長に比例して増加するといった特徴があげられる業務。
「トイル」に費やされる時間を勤務時間の 50% 未満にすることが望ましいとされている。
※3 運用5割、開発5割…SREは日常的にトイル(運用業務)に対応しつつも、最低50%以上はエンジニアリングに当てることが理想であるとされている。
西谷:
その考え方はSREとして目指すうちの一つですが、達成するのがすごく難しいともされている部分ですよね。
インフラしか経験していないエンジニアがSREを務めている場合、運用業務をメインで行う経験しかしていないことも多くあります。
そのため「運用5割」は達成できたとしても、「開発5割」の部分の達成が難しい場合も多いです。
他社ではこのケースがほとんどで、「開発5割」の達成ができないという悩みをよく耳にします。
ここを根付かせるために何か意識されたことはあったんでしょうか?
加藤:
実はそのあたりは苦労しなかったんですよね。
ワークスHIでは「インフラエンジニア」という枠での採用を行っていないので、チームメンバーは新卒やアプリ開発経験者だけで構成されています。
そのため、皆不要なオペレーションをなくしたい、という意識が強く、そこをなくすために開発することへの抵抗がなかったんですよね。
結果として「開発5割」は自然な流れで達成することができました。
西谷:
それはいいですね。
環境としては既にすごく整っていると思うのですが、加藤さん個人としてはどういうチームにしていきたいといった理想はあるんでしょうか?
加藤:
アプリ開発とは違って運用の部分なので、つまらないと感じてしまう子も一定数いると思うんです。
それをいかに「絶対にこっちの方が楽しい」というマインドをメンバー全員
が持てる状況をつくり上げられるか。
運用もできて、開発もできて、世の中的にも役に立つ経験ができる。
そういう仕事ができるチーム、そしてそれをメンバーが実感できているチームを目指しています。
西谷:
インフラチームは同じ会社のなかでも、アプリ開発チームと比べて立場が低くなってしまう事例は少なくありません。
そんななかで会社だけに留まらず、世の中に対しても役立てている実感を持てるチームはすごく貴重だと思います。
お話を伺うなかで、ワークスHIにあるSREチームは名ばかりではなく、SREに求められる本質が備わっているということがわかりました。
きっとこの記事を読んでくださっているのは「AWS」も「SRE」も
初めて聞いたという方がほとんどなのではないでしょうか。
開発と言えば「アプリ開発」がいちばんに思い浮かぶと思いますが、
実はそれ以外にもいろいろな役割を担うエンジニアが存在します。
皆さんにも広い視野で自分のなりたいエンジニア像を見つけてほしい。
そしてこの記事が、皆さんの視野を広げるきっかけになっていればとても嬉しいです^^
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