WHIの開発オンボーディングに迫る!Vol.4 エンジニアとしての第一歩となる知識を身に着けよう!
こんにちは!WHI開発部門のオンボーディング運営の山下です。
今回はオンボーディングコンテンツの内容ついて詳しくご紹介していきます!
前回の記事はこちらをご覧ください。
新卒オンボーディングの狙いとは?
今回の新卒オンボーディングでは新卒社員が「エンジニアとしての第一歩を踏み出す」ことをゴールに設定しました。WHI内で使用する技術や知識を持つだけでなく、WHI外でも通用するスキルを身に着け、エンジニアとして市場価値の高い存在になってほしいという意図があります。
IT業界は転職をする方が多いということもあり、WHI内での活躍に縛られない、IT市場で通用するエンジニアになってほしいという想いでコンテンツを決定しました。
コンテンツの概要
Vol.2 ゲーミフィケーションで楽しく学ぼう!でも簡単にクエスト一覧を紹介していますが、オンボーディングのコンテンツは以下の内容となっています。
方向性
まず、今回のオンボーディングコンテンツを考える際、アメリカのエンジニアのバックボーンを参考にしました。「IT Engineer: Career and Salary Facts |Learn.org」によると、
アメリカのエンジニアは日本とは違い、基本的に大学でコンピューターサイエンスの学位を取っています。一方、日本では文系等の異分野の専攻出身からエンジニアになる方も多く、 日本のITエンジニアの約3割は文系出身者といわれています。(注1)
知識を持った人たちの中で一人前のエンジニアとして働くためには、コンピューターサイエンスの知識を身につけておく必要があり、そのような領域の学習を重視しました。
また、市場で活躍するエンジニアを育てることを考えた時、市場全体にまたがる知識を持っている必要があります。そのため、オンボーディングで使用する教材は、自製ではなく一般に流通しているものを使用しました。
メインコンテンツ
今回のオンボーディングでは主に「基本情報技術者試験」と「Java」をメインコンテンツに据えました。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、ITエンジニアの登竜門と呼ばれる試験です。コンピュータやシステムが動作する基本的なしくみから、データベース、ネットワーク、セキュリティ等の基礎知識だけでなく、システムやソフトウェア開発についても身に付ける必要があります。
基本情報技術者試験を学習することで、実際に業務に取り掛かる際、IT知識を使った具体的な提案やアイデアの提供を行うことができ、お客様のニーズを満たすシステム設計や開発に役立ちます。
Java
WHIの開発ではJavaを使用しています。
今回のオンボーディングでは、Javaの基礎や開発環境のインストール方法といった基礎の部分から、基本文法、開発技法等の実際に現場に入るまでに知っておくべき知識を、「プロになるJava」(以下、プロJava)というJava入門書を通して学んでもらいました。
重点を置いたのは、新卒社員が実際に手を動かしながらJavaの学習を進めることです。プロJavaは、内容を暗記するだけでなく、ハンズオン方式で実際に自身の手でプログラムを書きながら進めることができます。プログラミング未経験者が多いため、プログラミングが原則1行ずつ上から実行されるといった基礎的な内容から難易度の高い内容まで、一つ一つ知識をつけていることを実感して研修を進めてもらうことを大切にしました。
Connected Learning
学びを継続する工夫として、Connected Learningというゲーミフィケーションを取り入れました。Connected Learningとは、Slackでの学習内容の発信や、チーム内で学びを共有することで加点されるシステムで、獲得ポイントをチーム間で競い合うというものです。日々の学習内容の定着と、新卒社員の学びへのモチベーションを保つことができるよう、楽しく学べるしくみを1つのクエストとしてオンボーディングに導入しました。
その他にも以下のようなコンテンツを用意し、開発知識以外にも必要な知識を身につけていただきました。
・テスト手法
→製品を開発する上で、問題なくシステムを動かすためにテスト工程は必須です
・UIとUX
→WHIでは製品全体を通して、お客様に満足いただけるデザインに力を入れています
・WHIの開発組織に関する知識
→新卒社員が早く組織に馴染むことができるよう、WHIの開発文化を学んでいただきます
・WHI製品「COMPANY」に関する知識
→エンジニアとして、自身が開発する製品への知識は必要不可欠です
今後の改善点
一方、今回のオンボーディングでの改善点もあります。
プログラミング知識をハンズオンも交えて学んでもらうことはできましたが、使いこなすことができるレベルになるには反復練習を繰り返すことが大切です。何度も手を動かして覚えていく必要がありますが、手を動かす機会よりインプットの割合が多くなってしまいました。
次回のオンボーディングでは、何度も繰り返して習熟度を高め、しっかり定着した状態で新卒社員が配属を迎えることをゴールにするように改善していく予定です。
最後に
4回にわたり、昨年度のWHI開発部門の新卒オンボーディングについてご紹介しました。
今年度、WHIは118名の新卒社員を迎え、開発部門にも多くの新卒社員が配属となる予定です。今年度のオンボーディングはどのような仕上がりになっているのでしょうか?またレポートしていきたいと思います。お楽しみに!
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