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基準をトップに合わせる(超「個」の教科書 風間サッカーノート)

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

風間八宏さんの『超「個」の教科書 -風間サッカーノート-』を読んだことがあります。

その中で、『先頭を走る選手を伸ばす』というトピックがあったので、取り上げます。

多様性のある集団にどうやってアプローチすれば、効率的に個を伸ばせるのか。私が行ったのが、先頭を走る選手、つまりトップの選手を伸ばすということです。
川崎フロンターレで言えば、日本代表の常連だった中村憲剛が、誰もが認めるトップの選手だった。私が中村憲剛に厳しいことを言うと、他の選手たちは驚いた顔をします。日本の中でも、中村憲剛の技術はトップレベルだから、「中村憲剛をお手本にしろ」と言うこともできるけど、そうはしなかった。
ボールを止めてから蹴るまでを1秒で行っていたとしたら、0.9秒にしろ、それができたら0.8秒にしろ、というように、高いレベルを求め続けたのです。
チームの中でトップの選手に厳しい要求をしたのか。それは、上の選手を伸ばすことで、下の選手が自然と上がってくるからです。下の選手に合わせて基準を下げてしまうと、上の選手たちは貪欲に成長しようとはなりません。上の選手は、すでにその基準に到達しているからです。下の選手を伸ばすことで、底上げはされるかもしれませんが、その成長スピードは緩やかなものになってしまいます。これではチームは強くなっていきません。

※上記の書籍より一部抜粋

この文章を読んだ時に、「強い個を増やして、強いチームにするためには、このスタンスは大事だよな」と、自分が持ってるスタンスに自信を持つことができました。

マネジメント層に昇格するメンバーに、こういうことを伝えましたことがあります。

「経営者視点を持って仕事をする」じゃなくて、「自分が経営者だと思って仕事をする」で日々を過ごしましょう。常にこれを自分に言い聞かせると、悩んでることがちっぽけに感じたり、本質的なことを考える思考力と、本質的な行動を起こす実行力が高まっていきます。同時に、自分の軸が確立して、その軸が育まれていきます。
今回の就任は、実力で掴んだポジションです。周りがなんと言おうと、そんなの関係ない。自分が目指すゴールに向かって、目的をブラさずに日々を全力で過ごせば、圧倒的な知識・スキル・能力で他を圧倒できます。そして、「この人についていけば、任していけば、何かを成し遂げてくれるかもしれない」と思われる存在になります。自分で自分の人生をコントロールしている姿を見せることが、この組織の魅力を高めます。新卒だからとか中途だからとか、特定の経験があるとかないとか、そんなのも関係なし。そんな次元の話をしてたら、自分で自分の人生なんてコントロールできないし、その状態を実現する個人を増やすことなんてできない。
視線や視座を下げて意見や声を聞くことは大事だけど、リーダーシップを発揮する時は高い次元で居続ける。これを大事にしてください。

僕はとある人に、こんなことを言われたことがあります。

お前は高いレベルもみんなに求め過ぎだ。周りに合わせないとダメだ。

僕はこれに対して「そうだな」と一切思いませんし、このティーチングに対して応じたことはありません。

なぜ、この要求に応えたことがないのかというと、僕がこの組織でに求められているのは「個を強くして、チームや組織を強くすること」なので、下のレベルに合わせていたらその実現には近づいていかないと思っているから。

個人の自立性や自律性に期待することも大切です。

上記のやり方で個とチームを強くするには、前提として、個人に「うまくなりたい」「活躍したい」という気持ちがないといけないと思います。

そして、その前提には、自分がここにいる理由や自分がこの道を極めようとしている理由を確立させている必要があります。

自分事の理由がないと、何もかもが『やらされている状態』になり、上の人に基準を合わせたレクチャーやティーチングをしたとしても、そのレベルに下の選手がついてこない可能性があるからです。

個人やチームをどのように導いていくべきか・・・プロスポーツチームのコーチをされていた方に聞いたことがあります(以下の内容)。

その組織のレベル、個人の現在の能力、考え方により変化しなければなりません。その状況によりマネージャー層の方々がマネジメントしなければなりません。そこが1番大事なことで難しいと思います。そのためマネージャーは誰よりもチームを俯瞰する能力を身につけなければならないと考えます。

上の層に合わせつつも、下の層にも目を向けて、個人がどんなことを考えているのかを理解する対話が必要だということを感じます。

「基準を引き上げたから、下の者もついて来い」だけではダメで、そこにいる1人1人がどんなことを考えてここにいるのかを理解した上で関わりを持たないと、上と下の溝が深まるだけ。

やっぱり、「なんでここにいるの?」という問いに対して、個人が自分なりの答えを持っていることの重要性に行き着きます。

最後に、『超「個」の教科書 -風間サッカーノート-』からいくつか抜粋します。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。

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