ハードワーカーではなくハードゲーマーであれ(自分の心は自分で燃やすしかない)
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
🔶ハードワーカーがいる会社は強い
🔶ただ、ハードゲーマーがいる会社の方が強い
数年前にこんな言葉をインプットして、「めっちゃいいな」「確かにな」と感じました。
ハードワーカーとハードゲーマーの違いは、大学での経験を思い返すとしっくりきました。
僕は大学4年生から研究室に所属して、大学院を修了するまで3年間を同じ研究室で過ごしました。
高校1年生から「大学院まで学ぶ」ということを決めていたので、研究テーマを教授と話す時も3年間を過ごす前提でテーマ選定をしました。
この研究室では、全ての研究が大手企業との共同研究だったので(日本一の建築設計事務所出身の教授で、社会的意義の大きいテーマを常に扱っていました)、学生が自らでテーマを設定するわけではなくて、大枠は教授と助教授が決めていました。
※僕は某大手鉄鋼メーカーと、新たな建築用鋼材の開発とその鋼材を用いた構造設計法・思想の提案を研究していました。
研究テーマが与えられると、広く定義されている社会的意義をチャンクダウンさせて、どのような研究成果を出せば世の中への貢献に繋がるのかを考えるところからスタートします。
そもそもが大手企業と一緒にやってる研究なので、学生に任せきりになることなく、教授や助教授も一緒になってブレストを重ねながら骨子を固めていました。
僕が所属していた研究室は1つの学年が10名ほどで、学部4年生・修士1年生・修士2年生と3つの世代で合計30名以上が常に在籍していたため、教授や助教授は全ての学生に付きっきりになることはできません。
研究室での振る舞いや、研究への主体性を加味して、自走できる学生には自走させているような感じでした。
打合せや教授・助教授の講義などもあって、研究室に来なければならないタイミングはありましたから、コアタイムなどはなかったにせよ、「この時は研究室に来る」という当たり前のルールはありました。
ただし、中には来ない人もいるわけです。
一方で、来るべきタイミングじゃない時にも来て、常に研究をしている人もいる(僕はここでした)。
だから、30名ほどの学生組織の中でも、以下のような3つの層に分かれていたんですね。
❶ワーカー(やるべきことすらやらないことも多々)
❷ハードワーカー(卒業する為に必死に過ごす/能力が低いわけじゃない)
❸ハードゲーマー(自分なりの目的意識を持って夢中になっている/卒業は大前提)
ちなみに、僕の出身校である東京理科大学(大学院も)は、進級したり卒業が比較的難しいとされていて、お情けでの進級や卒業は一切なく、留年や卒業できない人も毎年ゴロゴロ出ていました。
なので、❶の人はそもそも、途中で大学を辞めて研究室を去っていってました。
僕自身は、自分の性格を理解しているつもりなので、自分が最も納得して全力を注げる取り組み方を選択してきました(今でもそうです)。
その結果、上記で言うと❸の状態で過ごしてきましたし、今の仕事への取り組み方も❸の状態で過ごしています。
フィジカル的にはきついかもしれないけど、メンタル的には健康を保てるし、メンタル的な健康は結果的にフィジカル的な健康に繋がると考えているからです。
勉強もそうですし仕事もそうですが、自分に合った臨み方があると思っています。
それは、「自分に合わないから環境を変える」ということではなくて、『環境』という自分ではコントロールし切れない要素に対して、自分の心をどのように合わせていくかということです。
どんな環境にいても、その環境にいると決めているのは自分なので、どんな時でも環境に言い訳なんかできないんです。
環境にグチグチ言うなら、さっさとその環境から自分が去ればいいだけ。
ただ、「自分に合わないから環境を変える」ということを繰り返していては、自分の変容を放棄しているのと同じで、どんな環境に行っても環境のせいにして「環境を変えよう」という判断しかできなくなります。
生きていればわかると思いますが、周りに期待してるだけでは、自分に完全にフィットする環境というのは見つかりません(誰かと共存している限り)。
「自分も変容しながら環境にフィットしていく」というスタンスを持っているからこそ、精神的にもストレスを感じない環境を作っていけるのかなと思っています。
今回の内容を読んで、「自分はどんな働き方・生き方が良いんだろうか?」ということを考えるキッカケになったら、僕は嬉しいです。
ちなみに僕は、社会人1年目の時に「仕事とプライベートの垣根をなくした人生を歩みたい」と思って、今はそのようなスタンスで毎日を過ごせているので、とても生きやすいです。
今はゲームはほとんどしないですけど、子どもの頃は時間も忘れてゲームをしていました。
「時間を忘れてゲームのようにハマる」という状態を仕事で作り出せているのは、とても幸せ者だなと思います。
これからもゲーマーのように、自分の人生に夢中であり続けようと思っています。
僕は社会人4年目で、いわゆる大手企業からベンチャー企業に転職しました。
そもそも「ベンチャー企業」とは?
BOXILさんの記事を参照します。
上記のような定義がある中で、ベンチャー企業に所属する人の何パーセントの人が、この定義を意識して仕事をしているのか?・・・ベンチャー企業に転職したての僕は、疑問に思いました。
「ベンチャー企業って謳ってるけど、なんか、大手っぽくないですか?」と、当時のマネージャーに聞いたことがあります。←返ってきたのは「気づくの早いね」という言葉でした。
ベンチャー企業に勤めながらも、退職していく人の転職理由を聞くと、
🔶福利厚生が・・・
🔶給料が安くて・・・
🔶友人の会社が良く見えて・・・
などの話が出てくることが多かった。
僕からしたら、違和感しか感じませんでした。
もちろん、採用時にも問題はあると思います。
表面的なコンテンツしか伝えなかったり、良いことばかりを伝えてリアルを伝えていなかったり。
ただそれ以上に、本人がどの程度の覚悟で入社を決意したのかが重要です。
自分でコントロールできるのは、自分の『意思・意志』と『行動』です。
自分の意思・意志と行動をコントロールして、仕事に臨んでいくんです。
周りがどうであれ、環境がどうであれ、自分でコントロールできることを意識的にコントロールしていけば、仕事に対する士気は上がるはず(頑張る理由は自分の中に見出すものだから)。
というか、自分で仕事に対する士気を上げなければならないんです、ベンチャー企業に入社を決めたのであれば。
🔶モチベーションが上がらない
🔶仕事で成果を求められることがプレッシャー
🔶周りと比較しないとモチベーションが上がらない
こんな声を社内から聞くこともありました(今でもたまにあります)。
繰り返しますが、僕からしたら違和感です。
🔶モチベーションが上がらない?
→モチベーションは自分の意志で上げるもの。
🔶成果を求められることがプレッシャー?
→成果を求められない仕事ってないでしょ。
🔶周りと比較しないとモチベーションが上がらない?
→比較してモチベーションを上げるのはいいけど、自分の中に源はないの?
誰かに手綱を引っ張ってもらわないと仕事に対して燃えないという状況に対して、ちょっとまずいなと思っています。
ベンチャー企業だからというわけではありませんが、安定志向でベンチャー企業にいることほど意味のないことはありませんし、「今の環境で自分の役割ならどういうことができるのかな?」と考えることこそが仕事への向上心に繋がります。
結局、どんな企業に勤めていたとしても、その企業にいる意義というのは自分自身で設定していかないと、いつまで経っても環境要因に左右され、他責にし続ける人生を送ることになります。
面白い記事に出会いました。
🔶仮面を付け続けて仕事をする人
🔶素顔で仕事をする人
「どっちが良い悪い」ではなく、どっちを選択するかを自分で決めないといけないんです。
その際には、「どっちが市場価値の高い人なのか?」ということを考えるといいかもしれません。
ただ、「市場価値の高い人になりたいか?」ということも、自分で選択することです。
「これから自分で歩んでいく道を決める時に、その道はどこに繋がっているのか?」
これを間違えてしまうと、ずーっとストレスを抱えながら仕事をすることになります。
どんな道を選ぶのか・・・よく考えましょう。
誰かに手綱を引かれるわけではなく、自分で自分の意思・意志をコントロールし、行動を決めていく。
ゴールに到達できなければ、自分のコントロールが間違っていたか、コントロールするスキルが足りなかったか、他の人が自分を上回っていた可能性もある。
ゲームに置き換えると、熱中して気付いたら徹夜していたり・・・そんな経験を持っている人も多いと思います。←僕もその1人。
これはゲームだけでなく、部活でも趣味でも勉強でも、仕事でも同じ。
ゴールを決めて、失敗を繰り返して練習を重ね、いろいろな手段を使ってゴールに向かう努力をする。
これが『自分で自分の心を燃やせている状態』なんだと思います。
何かに依存していたって何も始まりません。
最初はみんなできないんだから、その事実を受けとめて、今できることに全力を注ぎ、できないことをできるようになるために日々を積み重ねる。
これだけでいいんです。
何かに夢中になって、心が燃えている状態になれば、何かに縛られている状態ではないので、心はラクになっているはずです。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
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