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Shall We Dance?
バレリーナ草刈民代を女優草刈民代として世間に認知させた誰もが知ってる周防監督の映画である。
草刈民代が、社交ダンスの先生として個性あふれる生徒さん達と接していく中で、人として成長していく。
草刈民代さんのインスタをフォローしているが、正直、この頃と今と外見的なものがあまり変わらないことにまず驚いた。
さて、この物語の主人公は草刈民代ではなく、役所広司演じるどこにでもいるサラリーマンだ。
結婚して、一人娘がいて、職場でもそれなりに出世して、庭付き戸建てをローンで購入した中年サラリーマン。
この頃、バブル崩壊直前だったから、庭付き戸建てを購入するのにもなかなかのお値段だったに違いない。
昔観たこの映画、私は美しき先生、草刈民代ばかり注目していたがしかし、
今となっては役所広司の役柄にすっかり入り込んでしまったのである。
というのも、何のへんてつもない暮らしぶり、その中で抱えるモヤモヤとした感情、人生に目標がなくなり、張りがなくなった毎日に対する詰まらなさ。
その全ての気持ちが手に取る様に理解できるようになったのだ。
昔観た映画をまた観直すことで、気付かなかった自分自身の変化というか、成長というか、経験値を知るのである。
この映画の良いところは、ありきたりなサラリーマンのありきたりな感情を、しっかり描いているのに、
ありきたりではないキャラ、渡辺えりこと竹中直人のコミカルな演技力で、笑いも与えてくれるところにある。
この2人が映画の視聴率をさらに押し上げてるのでは?!と私は思うのである。
そして、全てを包み込む半端ない包容力を持った、たまこ先生。
立ち姿が本当に美しくて、バレエか何かやられてたのかな、とWikipediaで調べてしまった。
たまこ先生は、ずっと劇団を中心に活躍されていた女優さんで、バレリーナではなかったのだけれど、
立ち姿がとてもキレイだから、そこも是非見てほしい。
最近、映画がまた面白く感じてきた。
経験を重ねると、映画がどんどん面白くなる。
時間を見つけてたくさん観よう。
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