私がバイヤーになったわけ
最近、これから買付けを始めたいという方とお話しをしていてよく聞かれるのが「どうしてこの仕事を始めたのか」という質問です。
ひとことで言ってしまうと”海外移住”がきっかけだったのですが、その経緯について詳しくお話ししようと思います。
私は30代の女性です。もともと日本で働いていたのですが、夫に出会い、その人についてドイツに来るために日本の職場を辞めました。
ドイツでは初めは引っ越しや新しい環境に慣れるのに忙しくしていましたが、それが落ち着いてくると不安になってくるのが、これからの仕事のこと。本当はこちらでも以前と同じ職種に付ければ良いのかもしれませんが、なにより新参者の私にはドイツ語をビジネスレベルで話すのは至難の業!同職種の現地の会社には応募をしては断られを繰り返し、これまで日本で仕事一筋だった私は(全然動いていないのに)精神的にぐったり…
少しでも家から出よう!と”ミニジョブ”も始めてみました。ミニジョブは直訳すれば小さな仕事、という意味の非課税の働き方です。日本のアルバイトみたいな感覚ですが、月450ユーロまでと収入制限があるのでシフトに入りたくても入れない状況に…この生活になって思い知りましたが、やる事がないのってこんなに辛いんですね!
そこで、そうなったら新しい事にチャレンジしようと思いたってインターネットで副業を研究!丁寧に紹介された専門サイトもあるんですね、最近の副業ブームに感謝です。
そこから、ライターやオンライン秘書、写真販売やデータ入力まで、採用してもらえるものはいろいろと手を出してみました。本当に、いろいろ(笑)
それを繰り返す中で出会ったのが、今の買付け代行のお仕事だったんです。副業系は在宅の仕事も多かったですが、外回りが好きな私には、お店に出かけていく買付け業務はぴったり。しかも人様からのご依頼とはいえ、ショッピングを楽しめてストレスも解消!カサカサのお肌に潤いが戻りました!
他の副業では日本との時差でご迷惑をかけたり、場合によってはお断りされたりと、海外からの参入には壁も感じていましたが、この買付け代行はむしろ海外在住者を求めているお仕事。いろいろ制限されたり、日本では当たり前なことも当たり前にできず不便に感じていた海外生活でしたが、やっと海外にいる意味を感じられた仕事でした。
正直、最初は分からないことも多くて大変でしたが、それはどんな仕事もきっと同じ。店員さんに顧客様からの希望を伝えたり質問をしたりするのは初めこそ嫌だなぁと思っていましたが、結果それによって英語やドイツ語も鍛えられてきました。これは大きな副産物!
月に数件程度でのスタートでしたが、丁寧に取り組むように心がけたおかげか段々とご依頼も増えてきて、ミニジョブを超える収入を得られるようになりました。
今も、国際結婚や駐在帯同(特に子供なし)の方々から、昔の私と同じような悩みを聞くことがよくあります。早く現地に馴染まなきゃ、と焦ることもあると思いますが、そんな時こそ日本人に甘えてみても良いのではないかと思います。日本から、海外に住む私達を必要とする声はまだまだ沢山あります。自分の本当にやりたいこと、理想の現地生活を実現するためにも、第一歩として買付け代行のお仕事に足を踏み入れてもらえればと思っています。
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