妊娠とピルの関係
こんにちは！都内でフルタイムワーママをしているりたです。
今回は、「ピル」について実体験をもとにお話したいと思います。
使用したことが無い方にとっては、「安全なのだろうか？」「将来妊娠を望む時に悪影響は？」「自然のままが一番健康なのでは」といった印象を持っている方も多いかと思います。
しかしながら、実際に自身が産前5年ほど低用量ピルを服用し続け、体にプラスとなることがとても多い薬だという事を実感しましたので、使用に迷っている方は、いち意見としてぜひご覧ください。
＊この記事では、主に「低用量ピル」について記載します。
▼この記事は、COTETE Laboに掲載されています。
ピルってなに？なんのために使うの？
■避妊薬として
ピルは、アメリカで1960年代に経口避妊薬として開発されました。今では1億人以上の女性が世界中で使用しているメジャーな薬です。ピルは、コンドームや避妊リングなどに比較して避妊効果が非常に高く、きちんと内服できていれば99.7%という高い確率で避妊をすることができるのです。
仕組みとしては、もともと卵巣でつくられる「卵胞ホルモン（エストロゲン）」と「黄体ホルモン（プロゲステロン）」が主成分のピルを服用すると、体が「もう必要なホルモンが分泌されている」と判断し、排卵をストップさせます。（妊娠していると錯覚させる）
避妊だけがピルの目的と思われがちですが、実は異なります。
■月経や婦人科系に関係する問題の解消のため
私がピルを服用し始めたきっかけは、これでした。当時生理不順や子宮が少し腫れてしまったりと、婦人科系の不調が続いていました。そこで、婦人科の先生に進められたのが低用量ピルでした。
ピルは月経困難症の改善、PMSの改善、月経不順の改善、子宮内膜症の治療などにも効果があることが実証されています。
ピルの種類
ピルにも種類があります。大きくは、ホルモンの含有量で中容量ピル・低用量ピルに分けられます。それぞれどう使い分けるのでしょうか？
まず、中容量ピルは主に子宮内膜症など病気の治療などに使用されることが多いようです。また、緊急避妊薬としても使用されるとのこと。
日々の避妊目的、月経不順などには低用量ピルが用いられます。
なお、低用量ピルには1ヶ月に4日間生理を起こすタイプと、4ヶ月に1度生理を起こすタイプがあります。私は、後者のヤーズフレックスとうピルを使用しています。（比較的新しいお薬ですが、こちらも安全性が担保されています。）
安全性は？
現在のピルは、正しく内服すれば安全なお薬です。私自身、副作用は全くなく、子供も元気に生まれています。
安全性についてはOCの長期服用で死亡率に変化がない、あるいはむしろ低くなることが証明されています。＜多和田レディースクリニックHPより＞
また、驚くべきことに婦人科系の大きな病気に対してのリスクを下げることも分かっていて、体を健康にすることができるようです。
ホルモン剤と癌の関連を心配する人が多いのですが、OCは乳がんのリスクを増加させず、卵巣癌、子宮体癌のリスクはむしろ50％減少させます。またOCには月経症状（過多月経、月経痛）の改善という避妊以外の副効用もあり、その効果を目的に使用する場合は健康保険の適応になります（ただし適応薬剤は２種類のみ）。＜多和田レディースクリニックHPより＞
ただし、生活習慣や持病によっては服用をすると重大な合併症を引き起こすこともあるようなので、気をつけましょう。なお、授乳中の方は基本的に服用不可なので、服用再開する場合には婦人科で相談しましょう。
一方、重大な合併症として静脈血栓塞栓症のリスク増加（10万人に15～25例程度）があり喫煙者ではさらに心筋梗塞のリスクも増大します。ヘビースモーカー（１日１５本以上）、高血圧症、心房細動、血栓性素因、乳がん、肝障害などある場合は避妊リングなど他の避妊法をお勧めします。
＜多和田レディースクリニックHPより＞
ピルのメリット・デメリット
上述したことのまとめにもなりますが、私の思う低用量ピル服用のメリット・デメリットは以下の通り。
メリット
・生理が起きる日付を完全に把握できる
・ヤーズフレックスを使用すれば、最大120日間生理とサヨナラ。
・確実な避妊ができる
デメリット
・毎日服用する薬なので、服用が面倒
・数日服用を忘れると、避妊効果はなくなる（リスク）
・費用がかかる（ヤーズフレックスの場合、１シート30日分約3,000円）
妊娠に関係はある？
これはまだ医学的にきちんと解明されていない事ではあるようなのですが、ピルを服用することにより「卵子の質を上げる」可能性があると考える医師が一定数いるようです。
私自身も、ピル服用をやめた途端に妊娠をしましたので、その可能性は否めないなと思っています。以下記事では、将来妊娠したいと思っている方にはピル服用をおすすめする事がある、と紹介されています。
さて、いかがでしたでしょうか？あくまで素人の個人的な見解も含まれますので、正しい情報はお医者さまに聞いてみてくださいね。私はピル服用により生活の質が上がったと感じていますので、もし迷っている方がいらっしゃたら、ぜひ婦人科で相談してみてください！
ではでは。
▼今回のnoteは、COTETEにて配信されます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？