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【イベントレポート】~ローカルプレイヤーと考えるワークデザイン~「いばらきの複業のリアルとはじめ方」|開催レポート♯4

WorkDesignいばらきの記事に関心をもってくださりありがとうございます。
スタッフのまつここと松浦です。
今回はイベントレポート 第4弾として、複業実践者と受入先企業の経営者による「複業実践体験パネルディスカッション」についてお送りいたします!

実際に関わるきっかけやどんなことに取り組んだのか、どのようにコミュニケーションを取っていたのかなどをインタビュー形式で赤裸々に聞いてみました。

「複業」という言葉を目にすることも徐々に増えてきましたが、個人・企業ともに具体的イメージがつかない方が多いのが現状です。ぜひ、今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです^^

パネルディスカッション 登壇者


今回は、5名の方にご登壇いただきました。


【企業】
・株式会社カゼグミ/活用実績あり
・株式会社茨城読売IS/活用実績あり
・農事組合法人七会きのこ生産組合七会きのこセンター活用実績なし

【複業ワーカー】
・寺崎 倫代さん/株式会社茨城読売ISにて複業実績有(2021年3~5月)
・松浦 和美/株式会社カゼグミにて複業中(2021年4月~現在)

【モデレーター】鹿野島 淳一


株式会社パソナJOBHUBが主催する地域複業マッチングプロジェクト「#複活」への参加を通じて、出会いましたが、企業の活用する背景や参加に向けた想いはそれぞれ。個人側も同じことが言えるので、実際にどのようにはじまり進めていったのかをお話いただきました。

今回の参加企業2社さまとカゼグミも加わり、”実際のところ”を深堀りして聞いていきました!


複業ワーカーの活用で自社課題を解決
(体験談①)


まずは、茨城読売ISの中森さんと実際に複業人材として参画した寺崎さんにきっかけとどのようなことをやっていたのか聞いていきました。


鹿野島:複業人材を活用しようとおもったきっかけや狙いはどういったものがありましたか?

中森:もともと、外の力を取り入れたいという漠然とした想いがありました。背景には、これまでの営業スタイルを進化させ、媒体手配だけでなく、マーケティングやデザインなど総合的な提案をお客様へしていきたいと考えていたからです。
一方で実現するには、経験が不足していて、普段から相談にのってもらっていたすーさん(鈴木)・坂本さんから話を聞いてみたのがきっかけです。

鹿野島:話を聞いてみて実際に複業人材の活用をしてみようと踏み込む決断にいたった理由・トリガーは何でしたか?

中森さん:外部活用という意味では、普段からデザインを外注に依頼するなどはしています。そういった経験がある上で、複業ワーカーの人たちは、外注会社よりも会社に寄り添ってくれるイメージを話を聞いて持ちました。
とは言え、正直なところ、複業人材への期待というよりも、信頼する、すーさん・坂本さんが勧めてくれたのでそれに背中を押され、参加をしました。

鹿野島:実際に参加してどのように感じましたか?

中森さん:参加者の皆さんの熱量が高く、いただく質問や意見もシャープで、こちらも真剣に向き合わねばと思いました。具体的に伝えることで、自社が取り組むべき課題・取組が明確になっていく感覚を持ちました。

鹿野島:複業人材へお願いした業務内容はどんなものでしたか?

中森さん:従来の仕事のやり方を変えていくにあたり、まず、会社としてのビジョンを共有しながら目指す方向を言語化する・共有しやすくすることが必要と考えました。ご提案頂いた中で、寺崎さんはファシリテート能力が高く、社員が思っていることを引き出すエッジの効いた能力があると感じ、ビジョン形成のワークショップの企画〜ファシリテーションをお願いし、見事、形にしていただきました。

鹿野島:では、次にそんな茨城読売ISさまに参画した寺崎さんにもお話を聞いてみたいと思います。まず複業しようと思ったきっかけは何でしたか?

寺崎:きっかけは、結婚して茨城と二拠点生活するタイミングでした。仕事はフルリモートだったので、地元の人に貢献できないかと考えていました。

鹿野島:実際にやってみて感じたことは何ですか?

寺崎さん:最初は自分が提案して良いか不安がありましたが、中森社長はやりとりをする中で、人に対して真摯に向き合ってくださる方だと思い、共感して提案しました。
広告と親和性のある経験はあったものの、実際は、一人でファシリテートするのが初めて、会う社員の方も初めて、社員の方もワークショップ参加が初めての方ばかりといった状況でのスタートでした。
そのような初めて尽くしの状況の中で、中森社長や坂本さんと何度も打ち合わせを重ねて、場をつくることができました。社員の皆さんの個性豊かなアウトプットが出てくるのが新鮮だったのと、自分1人でファシリテートをできたことが、自分自身の大きな成長経験にもなりました。


茨城読売ISさまの場合、複業人材との対話を通じ、自社の課題を明確にし、それに応えてくれる人材(寺崎さん)を活用することを決められました。
実際に参画した寺崎さんも生活環境の変化の中で、一歩踏み出した結果、自分自身の成長や自信につながる経験を複業を通して体感されたのだなと、お顔の表情からも感じられました(^^

まずははじめてみる。仕事はやりながらつくる
(体験談②)


次に複業実践の当事者でもある私たち、カゼグミの鈴木とメンバーの私の方からも同じようにきっかけと実際にどのようなことをやっているのかをお話させていただきました。


鹿野島:普段、一緒に仕事をしているメンバーなので改めてにはなりますが、まつこ(松浦)はきっかけは何でしたか?

松浦:私は静岡出身なのですが、きっかけとしては、寺崎さんと同じように地元に貢献したいと思って、調べていたところ、「♯複活」を知り、参加しました。自分に何ができるのか、正直わかりませんでしたが、フィールドワーク等に参加するうちに、”手を動かす”、”事務局運営”なら自分にもできるかもと思い、地元ではなかったものの、カゼグミに提案したのが経緯です。
話を聞いてみて、自由な発想で仕事ができることで、本業の仕事にも活かせるのではと感じました。

鈴木:カゼグミとしては、初の複業人材活用でいきなり3名を採用してみました(笑)。自分が複業する側から、採用する側をやってみるという挑戦です。

鹿野島:実際3名でスタートしてみて、経営者としてどんなことを感じていましたか?

鈴木:実際スタートしてみると、”業務をどこまで明確にすればいいのか”や、”すでに進んでいるPJTの業務補佐”などでは、仕事が振りづらいと感じました。
そこで、いっそのこと、一から任せてみようと、新規事業である『WorkDesignいばらき』の立ち上げを3名にお願いしました。結果、既存の業務を任せるよりも、新しいことを任せる方がハマりました。

鹿野島:当初は既存事業の補佐やカゼグミの実績をHPに可視化する、という予定でしたよね(笑)

鈴木:稼働が土日なので、カゼグミの既存事業だと、地域でお願いを受ける側との時間の制約があるのが現状。
まさにやってみないと分からなかったと言えます。今では、毎週土曜に朝会をやるなど、やり方も作れてきた感覚があり、チームとしての一体感やまるで社員のような帰属意識が生まれてきたと感じています。

鹿野島:時間の制約は働くうえでキーワードになるが、コミュニケーションが取れるようになってくると、今やっている朝会のように居心地の良い関係・時間の作り方ができてきますよね。


ディスカッションの締めくくりとして、七会きのこセンター渡辺さんからは、「自分たちは、消費者とダイレクトにつながるので、消費者視点をもつ人材を必要とすることがあるはずだと考えている。一方で、自身で情報発信もしているので、専任を常におくのは難しいので、ここというタイミングで複業人材にお願いするという可能性はあるかと思う。」といったような感想・ご意見をいただきました。

地域と個人がゆるくつながりながらも、事業の必要なタイミングでできることを一緒に考えるというのは複業人材の活用ならではとも言えるかもしれないですね。

次回記事の内容

終了後のアンケートでは、「個人の実体験や受け入れる企業様側の感想等、普段聞けないことが聞けて楽しかった」、「複業を始めた方が、『自信がなく不安だったけど、始められた』という話がとても勇気になった」といった声を多くいただきました。きっかけは些細なことではあります、まずは顔を合わせて話してみること、会話の積み重ねによって、仕事がつくられていくことを改めて感じられたパネルディスカッションでした。

次回はイベントのまとめといよいよ本格始動を控えた今後の活動についてお話します!
イベント実施から早3ヶ月・・・更新頻度があがらないのが目下課題ですが(笑)、今後の活動を楽しみにお待ちください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^

【イベントレポート配信予定】
♯5 「イベントまとめと今後の活動予定」





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