日常とデータサイエンス

日常とデータサイエンス

データサイエンスという言葉には、
「理系」「数字」「難しい」というイメージがつきまとうかもしれませんが、日常のさまざまな場面にデータサイエンス的考え方が隠れています。
例えば、友人同士でなにげなく食べ物の好みについて話すときも、いろいろな意見の割合を考え、そこに共通点や傾向を探すなら、それはデータサイエンスの第一歩です。

目次
理系だけじゃないデータサイエンス
スポーツ・芸術家もデータサイエンス?
文学とデータサイエンス
手元にあるシンプルな情報に少し手を変えるだけで新しい世界が見える。

理系だけじゃないデータサイエンス

このような考え方を活用すると、いわゆる「理系」の分野以外でもいままで誰も考えたことのないような視点からの知識を得ることができます。

スポーツ・芸術家もデータサイエンス?

スポーツアナリストという言葉をご存知でしょうか。
スポーツにおいて個々の選手のデータを分析し戦略を立てる仕事です。サッカーや野球、バレーボールなどでよく知られていますが、近年では優秀なアナリストなしではチームは勝てないというくらい、データサイエンスはスポーツの世界でも重要な役割を担っています。
また、ピアニストやバイオリニストのような芸術家もデータサイエンスの研究対象です。演奏=音と考えてしまいがちですが、演奏時の身体の動きや聴衆の生体反応を計測し、統計的に分析することで、演奏者のパフォーマンスや聴衆の感じ方をより客観的に捉えることができます。また、演奏姿勢などの研究はより効率的な練習方法の確立などにも役立っています。

文学とデータサイエンス

一見、数字の入り込む余地がなさそうな文学の世界でも、実はデータサイエンスが活躍しています。
計量文献学という分野では、様々な文献のテキストをデータに起こし、単語や品詞の頻度や句読点の使い方などの特徴を統計的に処理します。それにより2つの文献の著者が同一であるか、またどのような時代に書かれたものなのか等が明らかになり、主観に拠ってしまいがちな文学研究の発展に貢献しています。

手元にあるシンプルな情報に少し手を変えるだけで新しい世界が見える。

このように、データサイエンスの種は、私たち興味の対象となるあらゆる対象に見つけることができます。理系・文系に関係なく、手元にあるシンプルな情報に少し手を変えるだけで新しい世界が見える、というのがデータサイエンスの醍醐味だといえます。


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