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上司の反省文|伝えることの大切さ

先日、15年勤務している部下に呼ばれ、辞職希望を告げられた。

理由は、こうだった。

「親も70歳超えて、高齢になり、このままで良いのか一度自分の人生を見直す時間が欲しい。仕事をしていると忙しさで、なかなか考える時間ができないから、思い切って辞めたい。」

独身、未婚女性、今年40歳。一人っ子。

華やかではないが、落ち着いていて、真面目で、頑張り屋さん。

後輩のころから不平不満を言うのをあまり聞いたことがない。信頼のおける社員の一人だった。

入社して15年、私の部下になって約10年。

幾度も産休で休む同僚を支え、部署を支えてきた大切な一人。

いろいろな休暇の提案をしてみたが、答えは「すいません・・・」

私は、これ以上何も言えず、辞職を承諾した。

彼女は、泣きながらもホッとしたような顔で、何度も何度も謝っていた。

独身、1人っ子、しばらくは仕事をせず自分探しをする。フツーならありえない辞めかた(おそらく他に職は見つけてるだろうと願いたい)

何が彼女を辞めるまで考えさせてしまったか。。

人は必ず、何かしら不満があり、辞めていくと私は考える。

忙しすぎるとか、これ以上ステージアップが見込めないとか、給料の不満とか、家庭のやむを得ない事情も一因かもしれないが、もしそうなら一時休暇を願い出るだろう。

忙しいというのも否めないが、もう一つ大きいだろうという原因が頭をよぎった。

もしかしたら「自分は必要とされてないんじゃないか」と思ったのではないか。。。
「自分の居場所がない」と思っていなかっただろうか。。。

最近、彼女が信頼を置いている主任が、他の課に異動になった。

彼女がチームで一番の先輩になり、リーダーとして一生懸命後輩をフォローや引っ張る姿を見てさらに頼もしく感じていた。

その時に、彼女にちゃんと私の気持ちを伝えていただろうか。。

「あなたが必要です」と。

長い間の付き合いで、言わないでもわかるだろうという甘えはなかったか。

ある程度のことは大丈夫だとまかせきりで、フォローが行き届かなかったかもしれない。
さらに、頑張る彼女は孤独感、居場所を見失ってしまったかもしれない。

私と似ているのになぜフォローを放置してしまったか、、悔やまれる。申し訳なく思う。

彼女が辞職希望を言うまで、ほとんど彼女の悩みを聞いたことがなかった(いや、耳を傾けようとしなかった)というのも未熟さとして反省である。

幸いなことに会社もそのような理由なら、万が一戻りたいとき、また戻ってこれるよう了承いただいた。
ありがたい。

今後私にできること。
今いる部下が、1人でもそんな気持ちにだけはならないようにしようと思う。

「あなたは必要だよ」「あなたの居場所はここにあるよ」

そうきちんとこれからは、言葉で伝えていこうと思う。

もし、管理職でなかなか部下に伝えきれてないなという方へ、

ぜひ伝えてあげてください。
家族にも大切だな。。

何が正解で何が不正解なのか。。。彼女の辞める原因がそうであってほしくないが、私の反省点として感じた思いを綴りました。

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