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難しく伝える事は「簡単」であり、「逃げ」である。「伝える力」池上彰 #10

今回紹介する本は、皆さん大好き「池上彰」さんの「伝える力」です。

(ちなみに「伝える力2」もあるみたいです。)

この本では、「伝える力とは?」「それを鍛えるにはどうすればいいのか?」「どんな所を意識し、注意すべきか?」などが書かれています。

伝えるのが上手いという事は、相手にとって魅力的な事です。

例えば、書き手だったら「小説家」、話し手だったら「落語家」をイメージしてもらえると分かりやすいです。

小説家は文章だけで読み手の頭の中に色んな情景をイメージさせられますし、落語家は巧みに「間」を使って聞き手を引きつけられます。

逆に、伝える力がない人は幼稚に見えてしまったり、信頼を得にくかったりします。

「あ、ヤバイ」と思った僕のような人、読みましょう。笑

そして是非、僕と一緒に鍛えていきましょう!!😂


1,伝える力を培う


・「自分が知らないことを知る」

「伝える」ために大事なこと。それはまず自分自身がしっかり理解することです。自分がわかっていないと、相手に伝わるはずがないからです。

上記の引用文から分かるように、相手に分かりやすく伝える為の前提として、自分自身がまずしっかりと理解している事が必要になります。

社会に出て何年かすると、世の中の事が分かってきたかのように思えるかもしれませんが、実は分からない事だらけだという事を忘れないようにしたいですね。

また、「謙虚になる事」も大切だと本書では書かれています。

謙虚になるという事は、先ほど書いた事と繋がりますが、「自分がいかに物事を知らないか」を事実として受け止めるという事です。

最近僕も感じるようになったのが、「人は時が経てば経つほどプライドが高くなりやすい」という事です。

無駄なプライドは捨てて、学ぶ姿勢を大切にしたいものです。

物事を1つの面だけで捉えて分かった気になるのではなく、「なぜ?」と2~3回程度は深掘りして理解するようにしましょう。

本質を捉えるのです。


・伝える以前に話を聞け!!

「伝える力」に自信があってもなくても、最も大事なことは「聞く耳を持つ」ことです。そして、他者の意見に「謙虚である」ことです。

これもとても大切な部分です。

「伝える力」という本なのに、相手の話を聞く事の方が重要だと書かれています。相当大切だという事です。笑

伝えるという行為自体、相手がいて成り立つものです。コミュニケーションをとっている分けですから。

自分の事ばかり話していると、「社会性に欠けている」という印象を相手に与えかねません。

それに、自分が学ぶ姿勢も持っていて、謙虚であるならば、相手の意見に耳を傾けるのは当然だと思います。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますが、その通りですね。謙虚に教えを請うことで、新たな知識を吸収することができる上に、こうした人の好感度は間違いなくアップします。

上記の文からも分かるように、分かったふりをして相手に聞かない事もナンセンスです。

伝える力をつけるという事は、相手から学ぶという事でもあります。

一見当たり前のように感じる事も、できていないという事に気付き、日常から意識したいですね!


2,相手を惹きつける

1の大前提の事ができたら次はこれ。

相手をいかに惹きつけるか? ですね!


・つかみを研究する

まずは、つかみを研究すると面白いです。

映画でいえば、冒頭のシーンで視聴者を惹きつけないと最後まで見てくれません。

ニュース記事であれば、タイトルが面白そうじゃないと見ないですよね?

話す時も同じで、どうやって最初に相手の興味を引くのか?が大切です。相手が面白く話を聞いてくれるように、色んな人のつかみを聞いて勉強しましょう!!


・失敗談をする。

他人の失敗談はおもしろいものです。他人の自慢話は、しゃべっている本人は楽しくても、聞いているほうはしらけます。でも、失敗談はおもしろがってくれるのですね。おもしろがるだけでなく、「この人は、自慢話をするのではなく、率直に自分の失敗を語れるなんて、ざっくばらんな人ね」と好感度がアップするのです

失敗談を「ネタ」として話す事は相手に「信頼している」という事を示す事にもなりますし、自分自身も物事をプラスに捉えられるというメリットがあります。

実際、失敗談ができる人はポジティブな人が多いらしいですよ!!

そもそも論ですが、自分の話を相手が聞きたくなるような関係性を作る事って大事ですもんね。


・自信を持って話せ!!

会議では、どのように発言するのが望ましいでしょうか。いちばんよくないのは、自信がなさそうな態度をとることです。声が小さく、オドオド、あるいはモジモジしながら発表するようでは、たとえ中身が優れていても、聞いている人は心を動かされません。まず大切なのは自信を持つこと。そして、出席者の顔をしっかり見ることです。

上記の引用文が全てで何も要約する所がないんですが、書きますね。笑

この本を読む前は、テクニックみたいな事が書かれているのかなと思ったのですが、それはメインではなく、実際は、本質的な所がメインで書かれていました。

僕がいう本質的な所というのは、人間として魅力的であるか?という事です。

イメージしてもらえば分かると思いますが、しっかりと目を見て、自信を持って話してくる人は、伝え方が仮に下手でも魅力的ですよね?

会議で「用意された企画は素晴らしいのに伝え方が下手な人」と「企画はそこそこでも伝え方が上手な人」の2人がいた場合、意外と企画が通る確率は一緒くらいな気がします。

やっぱり、聞く側も人なので、ちゃんと話してくれる人の話はちゃんと気くんだと思います。


3,もう1人の自分を育てる

物事を誰かに伝える場合は、独りよがりにならないようにすることです。そのためには、「もう一人の自分」を持って、それを育てていくとよいでしょう。

本書では、ビジネス文書を書く為の章で上記の文章が書かれています。

「もう1人の自分」は常に自分に「ツッコミ」を入れます。

「おいおい、これ、ほんとにおもしろいのか!?」「なんだか、読みにくい企画書だな。これじゃ、上司は中身がよくても読む気がしないな」……おいおい、改善の余地はまだまだあるぜ、というわけです。こうして「もう一人の自分」を持つことで、〝一人ツッコミ〟(あるいは〝一人ブレーンストーミング〟とも私は呼んでいます)ができるようになります

これは、話す時にも有効で、「相手の反応がいまいちだな・・・別の方面から話してみよう」といった客観的な視点で自分自身を見れるようになります。

臨機応変に話せるという事は、それだけ相手の事を考えているという事です。

これも、やっぱり話す事でいっぱいいっぱいだったらできません。ゆとりを持って話せるよう、内容については事前にちゃんと理解しておく事が大切ですね!

ビジネス文書は、誤字脱字がないかな?とか、ここ分かりにくくないか?とかを自分でチェックするのはもちろんですが、上司や先輩に見てもらう事で、自分の壁を突破できてレベルアップができます。

もう1人の自分や、他者の目の力を借りる事で、より伝わる言葉を選べるようにしていきましょう!(ボキャブラリーを増やす)

表現を増やすという点では、小説を読むと良いそうです。

僕は小説はほとんど読まないので、今後は読んでみようかなと思います。


最後に

ざっくりですが、できるだけ本質的な部分を紹介したつもりです。

本書には、もっと細かく「この言い方は避けましょう!」とか「文章を書く際に、この表現はやめましょう!」とか細かく書いてあります。

もし興味があれば是非読んでみてください。

池上彰さんのちょっと笑える文章の表現もありますし、何より分かりやすくて読みやすいです。

本書で、なるほどなと思ったのが、

「難しく書くことは簡単だが、わかりやすく書くことは難しい」のです。難しいことをそのまま難しく表現することは実はとても簡単です。

という部分です。

子供ニュースで、子供達相手に解説をしていた池上さんだからこそ説得力があります。

「簡単なことは簡単に」「難しいことも簡単に」これは、何かを伝えるときの基本です。

魅力的な人間になる努力をし、学ぶ姿勢を忘れず、相手のことを考えて伝える。とても大切な事を再認識できる本でした😄

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