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錦光山和雄
2021年3月27日 13:10
春の陽気にさそわれて、密をさけながら、花見というよりも、そぞろ歩き に出かけた。 川沿いに歩を進めれば、柳の新芽が風に揺れ、サクラたなびく空に白く輝く一直線の飛行機雲。どこまで高く飛ん行く。 川面に映るサクラ。近くには満開の菜の花畑。もはや春爛漫の風情にいうこともなし。 薄紅の可憐な蕾を愛でつつ、途中でジャガバターに昆布でトッピング。しめて四百円なり。ホカホカのジャガイモにかぶ
2021年3月19日 20:47
ある晴れた春の日、道をあるいていると、野辺にタンポポが咲いていた。通りすぎようとすると、タンポポが「こんにちわ」とあいさつした。わたしも「こんにちわ」とあいさつした。 しばらく行くと、朽ちかけた樹がある。そのそばに落下した紅椿。咲くタンポポもあれば、新緑に燃えた樹もときをへて朽ちていく。絶えず変転をくりかえし、この世は常に同じところにとどまることのない、無常の世界。すこし切なくなる。