木箱記者の韓国事件簿 第7回 チャンギ空港の救世主(1)
「ナッツリターン事件」で評判を落としてしまった大韓航空。だが個人的にはちょっとした恩義があり、同社に悪い印象は持っていない。今回はそんなお話を。
いまから12年前の2004年のこと。マレーシアとシンガポールに旅行に出かけた。チケットはソウル市内の旅行代理店で手配した。大韓航空で往路を仁川~クアラルンプール、復路をシンガポール~仁川とする変則的な往復チケットだ。業界用語ではこうしたチケットを「オープンジョー」と呼んでいる。代理店をいくつか回ったが、このルートで発券できると