【🔍調べてみたら】なぜ「器」が将軍の“権威の象徴”になったのか?(後編)
政治学を勉強する前に読むべき本BEST3に入るものに、『人殺しの花:政治空間における象徴的コミュニケーションの不透明性』がある。この本は、戦中期において“桜の花”が「生きることと死ぬこと」という両義的な意味合いを持つことに着目する。そのパラドキシカルな不和(=矛盾)が残るままに、桜の花が“美の象徴”として、そして“善い生き方”を示すコミュニケーションの手段として用いられたことを、象徴というワードをとことん分析しながら解明していくという一大プロジェクトだった。
長くなったが