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大人の発達障害~家族の立場から~②

ウッドエイト社会保険労務士事務所スタッフのMです。
私の息子は発達障害でADHDの診断を受けていますが、現在は地方公務員として働いています。
家族としてこれまで経験したことや感じたことをお伝えしようと思います。

前回は小学校~大学4年生までの道のりを紹介しました。
今回は大学卒業以降をお話しします。

大学卒業
卒業単位が取れなくて、と言う話はよく聞きますが、あと一歩どころか結構な歩数が残っていたようでした。
発達障害があるとはいえ、成人した大人なので親としては見守ることしかできませんでした。
紹介を受けた心療内科で投薬を再開し、何とかその1年を過ごし、卒業しました。卒業することで精一杯だったので、就職活動は出来ませんでした。
大学入学から卒業まで9年が過ぎていました。

精神障害者保健福祉手帳
卒業後しばらく家にこもっていましたが、今後の就業を考えて、精神障害者保健福祉手帳を申請することにしました。
息子は、「発達障害がある」ことをわかったうえで受け入れてもらえるところで働きたい、と考えたので手帳を取得することにしたのです。
これは、自分の障害(特性)を自分なりに理解し、受け入れた、ということでもあります。

精神障害者保健福祉手帳は、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」に基づくもので、一定の精神障害(てんかんを含み、知的障害は除く。)の状態にあることを証明する手帳です。
障害等級は1級から3級まであります。
申請書、医師の診断書、マイナンバーや本人の写真などを添えて申請します。
住居地の市町村が窓口となり、都道府県知事または指定都市市長に提出します。

精神障害を持つ方が自立して生活し、社会参加するために、税の減免、公営交通の割引などの支援があります。
有効期限は原則として2年です。

「障害者手帳」は、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種の手帳を総称した一般的な呼称です。
根拠となる法律や対象となる障害はそれぞれ異なりますが、いずれの手帳を持っている場合でも障害者総合支援法の対象となります。

公務員試験
ちょうど同じ頃、大学時代から交流のあった方に公務員試験を勧められました。
発達障害に理解がある会社、と言っても営利を目的とする民間企業ではハードルが高い、と感じていたところでした。
そこで専門学校に通って1年後の試験の準備をすることになりました。

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