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ウッドベリーに新しい焙煎機がやってきた!

みなさん、こんにちは。
今週もWOODBERRY COFFEEのnoteをご覧いただきありがとうございます。焙煎事業部COOの井上です。

直近で荻窪店にご来店いただいたお客様、またInstagramをチェックいただいている方はすでにご存知かも知れません。

WOODBERRY COFFEEの焙煎機が新しくなりました!

今回の記事では、先月から導入した新しい焙煎機
"Loring S35 Kestrel" について、

WOODBERRY COFFEEはなぜこの焙煎機を選んだのか?
また新しい焙煎機になって何が変わるのか?

を中心に、WOODBERRYの焙煎へのこだわりを紹介できればと思います。


Why we chose Loring?

新しく導入した焙煎機"Loring S35 Kestrel" は、
アメリカLoring社製の完全熱風式の焙煎方法を採用した焙煎機です。

Loring S35 Kestrel, Kestrelはチョウゲンボウという小型のタカの名前に由来します。
オールステンレス製の外観や性能のスマートさともぴったりに思います。
また同焙煎機シリーズは S7: Nighthawk, S15: Falcon, S70: Peregrine と
全て猛禽類(ワシやタカの仲間)に因んだネーミングです。

私たちがこの焙煎機を選んだ理由に、省エネルギー・低環境負荷に徹底的にこだわった設計が挙げられます。

私たちがこれまで製造に使用していた焙煎機 Diedrich IR-7は、釜の容量が7 kg・最大でも5-6 kgの製造が限度であり、先月まではほぼ毎日12~15バッチ(回)の焙煎を行なっていました。

これがLoring S35になるとどうでしょうか?

名前に「35」と付くように、この焙煎機では最大35 kgのコーヒー生豆を一度に焙煎が可能になります。
釜のキャパシティで5倍!現時点では最大10 kgで焙煎していますが、それでも従来の2倍の製造効率で焙煎が可能となりました。

同じ100 kgのコーヒー生豆を焙煎するのにも、従来は20バッチ必要であったところが10バッチに削減され、余分なガスや電気の使用を削減することができます。

また単純な釜の大きさだけでなく、Loringに搭載されている特許取得の熱風循環式バーナー機能も省エネルギーに貢献しています。
熱風式の焙煎機は、バーナーで高温に加熱した熱風をコーヒー生豆に当てることで焙煎を進行させます。
Loringでは一度温めた熱風を焙煎機内で再利用することで、エネルギーロスの少ない焙煎が可能になっています!

とは言われても、じゃあ実際どれくらいの省エネルギーになっているかは気になりますよね。試算してみましょう。

Loring S35の製品ページ下部には、焙煎量に基づいて、1年にどれくらいガス代とCO2排出を削減できるか試算することができるフォームがあります(この辺りも徹底してます)。

こちらにWOODBERRY COFFEEの焙煎量(ざっくり)入力すると…

1日6時間/ 週5日, 1回あたり15 kg(Quater Bag)の焙煎条件にて試算

年間約74万円($5,500)のガス代と2.8万トン(6.3万ポンド)のCO2排出を抑制できるとの試算となりました!
スギの木・71本が年間に吸収するCO2量が約1トンらしいので、ざっと200万本分、一山くらいの影響力がありそうですね。すごい…!

気候変動によるコーヒーの絶滅が懸念される現代において、コーヒーで仕事をする、また「コーヒーで世界をよくする」を掲げて活動する私たちは、やはり省エネルギー・低環境負荷にこだわった生産・製造を目指していく必要があると考えます。

WOODBERRYのブランドパーパスと照らし合わせても、Loringはまさにうってつけの焙煎機であり、これからのサスティナブルな製造を担う一台としてこのマシンを選びました。

気になるLoringの味わいは…?

とは言え、気になるのはコーヒーの味わいだと思います。
焙煎機が変わると、特に今回のように焙煎方法が変わる(半熱風→完全熱風焙煎)と同じ銘柄・同じ焙煎度のコーヒーでも味わいにも変化が生まれます。

おおまかにLoringの焙煎の味わいを表現するなら、とてもクリーンな味わいであることがあげられます。
ヘアドライヤーがイメージしやすいかもしれませんが、熱風式の焙煎は高温の風を生豆に当てることで「コーヒー豆を焦がすことなく、しっかり中まで熱を伝えられる」特性があり、焦げや生焼けなどネガティブな味わいの形成を抑えやすいところがポイントだと思います。

また相対的に焙煎時間が短く済むこともあり、明るい酸やフレーバーがでやすいところも特長です。
ことスペシャルティコーヒーにおいては、「際立つ印象的な風味特性」「爽やかな明るい酸味特性」を楽しんでいただくことが1つ前提条件となっているので、これまで以上に農園とテロワール、品種や製法による風味の違いを楽しんでいただけたらと思います。

>Loringの紹介動画もできました(2024.01 追記)<



新しい焙煎機Loringで焙煎したコーヒー豆は、
現在各店舗・またはオンラインサイトにてお楽しみ・お買い求めいただけます。

またオフィスや飲食店さま向けの卸売も承っています。
今回のLoringの導入により製造能力も拡大、新規のお客様を受け入れることが出来るようになりましたので、ご興味ございます方はぜひ一度お問い合わせください。

さいごに

公式noteをご覧いただきありがとうございました。
SNSでも様々な情報発信をしていますのでぜひチェックしてみてください。
Please have a wonderful day :)

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