エルサルバドル訪問2023/02 vol.2
こんにちは。いつもNoteをご覧いただきありがとうございます。品質管理部の佐藤です。少し離れてしまいましたが、エルサルバドル訪問のvol.2を書かせていただきます。
前回の記事はこちら↓↓↓
今回は新しく買い付けられた農園を紹介させていただきます。2022年に訪問した時は買い付けることができなかったのですが、今回でようやく買い付けられた念願の農園になっています!この2農園を紹介できることを嬉しく思います。
ロスピリネオス農園
2022年の訪問時に惚れた農園です。着いた瞬間のロケーションには驚かされます。眺めが最高なんです。
この農園で1番驚いたのは苗木のためのシェードツリーがあることです。
多くの農園では苗木はハウス栽培のような環境で栽培されているのですが、ロスピリネオス農園は綺麗に整列したシェードツリーの元で育てられていました。日陰がしっかりあり、風抜けも良いのでとても心地よい場所でした。ここにくるだけで幸せになれる。そんな場所です。
今回は品種の森も丁寧に案内していただきました。品種の森は様々な品種が植えられていて、ロスピリネオス農園の土壌や気候に適した品種を見つけるための実験農場みたいな区画です。
品種の森ではGeisha種一つとっても、エスメラルダ ゲイシャやジャンソン ゲイシャ、エリダ ゲイシャというように有名農園ごとにタグが付けられていました。他にも種子が6個入っているコーヒーなど見たことのない品種も数多く植えられていました。
最後にドライミル。
ドライミルの横ではピッカー達が収穫してきたチェリーを選別していました。
選別を終えたチェリーはドライミルに広げられます。
前年は訪問した時期も遅く、全て売り切れになっていて買い付けることができませんでしたが、今年は無事にKenya種を買い付けることができました!買い付けられた量は少ないですが、皆さんに紹介できる時がとても楽しみです。
ブエナエスペランサ農園
ブエナエスペランサ農園も2022年に初めて訪問し、感銘を受けた農園です。1番の特徴は持続可能性を念頭に置いて、農業を行っていることです。
例えば、害虫に苦労しているとしたら、農薬を使わず、鳥が住む木を育てる。雑草に困っても除草剤を使わない。除草剤を使うと土壌にダメージが入るので、雑草には手を加えず枯れるまで待つ、やがて雑草は枯れて土の養分になるから。肥料を与えるとその年のコーヒーの品質は向上する。しかし、それを何年か続けるとコーヒーノキが糖尿病のような状態になり、短いスパンで植え替え等をしなければいけなくなる。このような話をいくつもお話ししてくれました。
手を加えるというよりかは、環境を整えることで良い結果に繋げようという試みをしている農園さんです。
今年、農園に伺った際に信じられない光景を目にしました。
上のような道を進んでいくと急に視界が開けて下のような光景が出てきたのです。↓↓↓
これは、雨季に大雨が降り、農園の一部で山崩れが起こったところです。写真ではわかりにくいですが、斜面の下の方までこの山肌が続いていて、どのくらいのコーヒーノキが流されたのかを想像するだけでも恐ろしいです。
この斜面に木を植えて、土壌を固め段を作り、そこにコーヒーノキを植えるそうで、再度収穫できるまで15年はかかるそうです。ここ一帯で作れていた収入が0になり、15年は復興にお金がかかることを考えると、とても怖いことだなと思いました。
ここからの景色もなかなか好きです。開けていて、見える山を越えるとホンジュラスです。陸続きの国境を意識することなんてなかったので想像しにくいのですが、あの山を越えるだけでホンジュラスに行けるんだと考えると新鮮で面白く感じました。
まとめ
今回は、前回紹介しきれなかったロスピリネオス農園とブエナエスペランサ農園を紹介させていただきました。去年は買い付けることができなかった農園で、今年からお取引を開始した農園です。
どちらも昨年に訪れていた農園ですが買い付けることができず、今年、念願叶って買い付けることができた農園です。皆さんに紹介できるのを今か今かと待ち続けています。販売が開始した際には、ぜひお手に取ってみてください!
さいごに
公式noteをご覧いただきありがとうございました。
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