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共働きと家事、妻の妊娠

 妻が妊娠している。妊婦、特に体の変化に対する知識を深めたいと思い、いわゆる「パパになる人が読む本」をAmazonで注文してみた。すごく期待していたわけでもないが、レビューを見ると「女性が読んでも納得できた」「ママが読んでも救われる」とあったので、まあ良いのかなと思いその本に決めた。

 これが、なかなかのカルチャーショックだった。妻と大笑いしながら読んでしまった。

 本の構成として、基本的に、「女性が家事と育児を行う世界で、男性がすべきこと、あるいはすべきではない(言うべきではない)こと」が書かれていたのだ。

 著者がとてつもなく高齢なのだろうか?調べてみたが、明確な年齢は分からなかった(非公表にしているのか、写真を見ると若くはない)

■仕事から帰って来て、妊娠中あるいは育児中の奥さんが食事の準備が出来ていなく、「俺の飯は?」と言ってはいけない。
■「昼間は家にいるんだから、掃除ぐらい出来るんじゃないの?」と言ってはいけない。

 全てではないが、基本的にはこういう世界のことが書かれていた。

 もし、この本の世界が「世間一般」なのだとしたら、私はとんでもなく世間ズレをしているのかも知れない。食事は8~9割は私が支度しているし、スーパーへの買い物はほぼ全て私、洗濯は半分くらいか、私の方が少し多くやっている。掃除は半分くらいか、妻の方がやっているかな。

 確かに私は家事参加配分率の高い男性であると自負はあった(参加、というか、我が事として主体的にやることなので、参加という表現は不思議ではあるが) しかし、この本が「世間一般」なのだとしたら、私の家事参加偏差値は80とか90になってしまうかも知れない。

 ふと自分の友人たち(男性)の顔を浮かべてみる。誰か、「俺の飯は?」なんて言いそうな人はいるだろうか?いや、いない。久しぶりに集まろうと声をかけている7名(私含む全員男性)のうち、2名は育休取得(済・中)だ。男性の育休取得率は12%程度と聞いたことがあるから、2名(28%)の数字はとても高い。その2名の取得期間は3か月~半年なので、決して短い方ではないだろう。

 「俺の飯は?な男性」なんて、本当に存在するのだろうか?にわかには信じがたい。東京カレンダーに出てくる港区女子とアブナイ中年男性が、リアリティはあるけど知人にはいないのと少し似ている。

 「俺の飯は?な男性」が、もし、日本に多数(全体の半数近く)いるのだとしたら、残念ながら私の周りは極端に多様性にかけているのかもしれない。

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