モリコーネ 映画が恋した音楽家
これはもう映画というか、音楽の「講義」をみっちりと受けた気分。
作曲家 エンニオ・モリコーネ の仕事を延々と紹介するドキュメンタリーなんだが、なにしろ仕事量がハンパない。あの映画も、この映画も……。最盛期は年間18本もの映画音楽を作曲しているが、それを可能にしたのは曲を書く圧倒的な速さだったことがわかる。あらためて「才能=速度×仕事量」と思い知らされた。
インタビュー出演の作曲家 ハンス・ジマー は「最初の1音を聴いただけでモリコーネだとわかる」と語っていた。確かに、弦楽器の重ね方のバランス感、そして音が入ってくる時のフワーッと繊細な感じは、それだけで独特な「モリコーネ節」を感じさせてくれる。
…こんなふうに↓ ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ (1984)
モリコーネファンの方には、副読本として一昨年出版された書籍『あの音を求めて モリコーネ、音楽・映画・人生を語る』もお薦めしておきます。
(2023.1.13)
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