【毎週ショートショートnote】名探偵ボディビルディング

ボディビル養成合宿の責任者ジムが、浜辺で死んでいるのが発見された。

以下、合宿参加者の証言だ。

モリ田「前日に、ジムが神社でおみくじを引いたら大凶で。それで大胸筋を撃たれたなんて」

ムキ山「ジムの前に、僕もおみくじをひいたよ。浜辺から悲鳴が聞こえたときは、この合宿所に」

ニク谷「第一発見者は俺さ。ジムの近くには、奇妙な模様が描かれていた。ひし形のような形に、その内側に点がひとつ左に」

事件は解決です！

犯人はムキ山さん、あなただ！

おみくじを仕込むことができたのは、あなただけ。

アリバイですって？

見事なトリックだ。

あの悲鳴は、予め録音しておいたジムの筋肉の悲鳴。
タイマーをセットし、死亡推定時刻をずらし、アリバイを作った。

まだ、白を切る？

ジムが残した模様の正体。
これはある魚を意味します。

左に目があるのは『ヒラメ』。

そう、参加者の中で、最もヒラメ筋を鍛えたあなたしかいない！

(400字)

【副題】ペッパー警部の事件簿5　『時計じかけの筋肉』

今週も参加させていただきました！いつもありがとうございます！

さて、今週のお題。
書きながら、推理しながら、自分でも何を言ってるんだろう？と何度も思いました笑。

こうなれば、このまま勢いで物語に説得力を付け加えるしかないと、拙作のシュールな名探偵シリーズの続編で形にしてみました(今回がシリーズ5作目です)。

もし、よろしければペッパー警部シリーズの過去作とあわせて、どうか楽しんで読んでいただけますように！