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Stranger Things4(映像愛)

今夏は、Netflixの
Stranger Things4に夢中。

内容を簡単に形容すると、
「SFホラーアクション冒険青春ストーリー」
といったところだ。
アメリカの架空の町ホーキンスで
起こった非現実的な怪奇事件に、
そこで暮らす子どもたちが果敢に
立ち向かっていく話。
シーズン1から4まで同じキャストが
演じていくため、彼らの成長も
見守れる(ハリポタ的)楽しさもある。

まあ、よく練られたお話。

時代設定は1980年代。
その時代を小中学生
として実際に生きていた
40代半ば以上にはたまらない
演出の宝庫だ。ファッション、
髪型、家具、学校文化、職場
文化、そして音楽。
ここで、この曲か!と
感激して心踊ること数回。
(80年代設定だからこそ、
描けている社会的な側面もあり。
現代の設定なら、炎上必至。)
また、当時流行っていた映画の
オマージュやパロディが、シーンに
ふんだんに盛り込まれているので、
それを発見するのも楽しい。
創り手の映画愛が凄まじい。

80年代当時、離れた場所にいる
仲間同士連絡をとる手段は、
固定電話やトランシーバーなど。
ピンチの際になかなか連絡が
とれなくても、それぞれが自分の
場所で自己判断し、力を発揮し、
ひとつの問題に対して同時多発的に
アクションを起こしていくという、
観ていて気持ちよいシーンが
たくさんある。
そこは、ネットでつながる現代の
世界観が生きていると思う。
80年代と2000年代の差違を
うまく融合させたストーリー
展開になっているから、
数多の年代にぐっと響くのだろう。

あまりに未知でおそろしい
敵に立ち向かうのは、
基本、子どもたち。
時に悩み、己の弱さに
失望しながらも
知恵を出し合い、
助け合い、
信じ合い、
勇気を振り絞って
ひたむきに突き進んでいく。

大人の登場人物はだいたい
視野が狭く、話を聞かず、
利己的で、場合によって役立たず。

そんな中、一貫して
子どもたちをサポート
する大人も数人描かれていて、
「この世界には、信用できる
大人がいる」という
子どもたちへの安心感が、
実は地味に効いているとも思う。

大人の自分としては、
そっちの大人の方に入る生き方、
物の見方をしたいです、はい。

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