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明日の種をまく 047_20231025

あと少し

義祖母(ばあちゃん)との共同生活も終わりを迎えようとしている。
10月末までと予定しているが、まだ施設からは連絡がない。
あと何回夕食を4人一緒に食べれるだろうか。
施設に入ったら、次また一緒にご飯を食べれるのは来年の6月だ。
5月が誕生日のばあちゃんはその頃もう97歳になっている。

また家に帰っておいで。
そう言いたいところだが、こればかりは誰も保証がない。
それを期待して今を適当に過ごすのは嫌だから、もう二度と一緒にご飯が食べられないかもしれない、という気持ちで、一食一食の時間を大切に過ごしている。

ばあちゃんとの夕食の時間はだんだん長くなっている。
皆、名残惜しそうにいろんな話をつないで、時間をかせぐ。
家の畑の話。
近所の話。
今日のニュース。
イスラエルとハマスの戦闘激化を心配しているばあちゃん。

誰よりも私の仕事の行く末を心配してくれている。
毎回「うぉんのすけ、ありがとう」と心からの感謝の声を届けてくれる。
私が知らない世の中を教えてくれる。

夫の大好きなおばあちゃん。
してあげられることは限られるけれど、おばあちゃんが生きていてくれるだけで、私たち家族3人はとても幸せな気持ちになるのです。
どうか、まだまだ長生きしてほしい。

今日は長々と書く気にならないので、気持ちを短歌でまとめます。

「しわしわの 手に人生が 刻まれた 義祖母を囲み 歴史を語る」
「逝かないで 迎えはまだとあいさつせずに送り出す ひとつの希望」
「あと少し 気がつけばもう 月末だ 4人がそろう 夜を数える」

「54文字」の作品に挑戦しようと思いましたが、お題も提示されているし、応募が明日からのようなので、またの機会にしまーす。


タイトル画像は、仲良くさせていただいているnoterさん温水温(ぬくみず ゆたか)さんの作品です。



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