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WWDC 2021感想

日本時間の6/8未明のAppleの開発者向けイベント、WWDCのオープニングを語る基調講演に一応参加しました。
基本的にはどこかで見た機能の集大成であまり新しい感じのものはないと感じました。まあ、それをApple社製品だけでできるというのはある意味強みだなとは感じました。

リンク先の動画が自動再生でいきなり喋り出すので注意してください

気になったのは8点

「一応」というのは、最初の15分くらい寝ていて見損ねたからです。あとは基調講演の最後まで視聴しました。
今までは、朝起きてからネット上の情報を確認していたのですが、今回は頑張って参加してみました。まあ、英語なのでなんとなくですけど。しゃべくりメインなので正直、内容については結局は後からネット上の情報を確認しました。

AWSのOnline Summitはもうちょっと親切だったんだけどなぁ。あれはまあ日本向けだから当然ですけど。もうちょっと、背景スクリーンにキーポイントを示すとかしてほしいです。

今回、色々どや顔で紹介されましたが、正直、ああそれはWindowsやAndroidのあの機能だな、とかいう類のものがほとんどと感じました。それをまあある程度の統一感を持たせてまとめ上げているので、それはそれですごいとは思います。

そんな中で気になったのは以下8点になります。
ユニバーサルコントロール
・iPadOSマルチタスク強化
・スクリブル日本語対応
・Appライブラリ、ウイジェット
・クイックメモ
・システムでの翻訳
・iPadでのアプリ開発
・Safari機能拡張のiPhone等対応

ユニバーサルコントロール

ここは流石にハードからソフト、スマホ、タブレットからMacまで全部やってるAppleならではと感じました。MacやiPadを並べただけで、何か設定することもなく、一つのトラックパッドやキーボードをシームレスに使えます。

何言ってんだってことになりそうなのでもう少し書き足します。例えば、MacBookの横にiPadを置いて、MacBookのトラックパッドでマウスカーソルをiPad側に動かすと、なんと不思議なことにカーソルがそのままiPadに移動します。SideCarでiPadをMacBookのサブモニタにするのではなく、MacBookの操作の延長線上でiPadを操作できます。そして、iPad上にある素材をドラッグ&ドロップして、MacBook側にもってくることもできます。

デモでは24インチiMac、MacBook、iPadを並べて3台でシームレスに操作していました。これはびっくり。マイクロソフトやGoogle、あるいはその他のサードパーティが頑張ってソフト開発して同様なことをすることは不可能ではないでしょうが、どのデバイスにも追加で何かをインストールすることもなく、標準機能としてできてしまうところがAppleの強みです。
そこはやっぱり敵いません。

クイックメモ

iPadでpencil使って呼び出してさっと手書きでメモできます。それをiPhoneやMacと同期できます。テキストならメモがiCloudで連携してますけど。

ついでにメモではフォルダ分けとは別に#ハッシュタグみたいなタグ管理ができるようになりました。

システムでの翻訳

システム自体で翻訳機能をサポートするそうです。例えば、Edgeで表示しているページの翻訳とか、今でもアプリの機能として翻訳ができたりできなかったりしますが、OSベースでサポートするようです。

昔、そういうサードパーティアプリがWindowsでもありましたが、それを標準でやってしまう分けですね。

iPadでのアプリ開発

iPad単体でアプリの開発ができるようになるそうです。

Safari機能拡張のiPhone等対応

MacBookのSafariの拡張機能がiPhoneやiPadのSafariでも使えるようになるとか。あとはまあ、タグバーとかSafari関連の機能拡張も色々ありますが、これもまあ、ChromeとかEdgeに似たような機能があるのであまり目新しくはありません。

ただ、モバイルデバイスでも使えるような作り方をしたものだけが使えるのか、なんでも使えるのかはよくわかりません。前者ですかね?

ChromeもEdgeもWindows、Mac、iOS/iPadOS、Androidの各デバイスで提供され、ブックマーク等は同期できるようになっているので便利なのですが、流石に拡張機能は使いまわせません。

iPadOSマルチタスク強化

ここからは最初からそうしておけよといった、ようやく普通に使えるようになるなぁ、という感じのものが続きます。

今までドックにあるアプリしかマルチタスクにできないという訳のわからない制限がありましたが、ようやく普通にアプリを起動できるようになりました。Androidならスマホでもできることですけどね。

スクリブル日本語対応

Apple pencilで書いた手描きもじのテキスト化がようやく日本語対応します。この秋まで待たされますけど。

Appライブラリ、ウイジェット

これはiPhoneではできていたことで、iPadではできなかったもの。と言うか、ウィジェットはAndroidなら当たり前の機能です。

Appライブラリですが、AppStoreのカテゴリ準拠でアプリをフォルダ管理してくれます。昔は、分類ごとにフォルダを作ってアプリを整理してとかやっていましたけど、悩むとキリがないのでiPhoneはホーム画面には何も置かずにドックによく使うアプリ3つ(カレンダ、Edge,Gmail)とそれに準じるアプリを入れるフォルダだけ置いています。で、そこから右にスワイプするとAppライブラリです。もう、アプリの分類整理はiPhoneに任せています。

iPadにはこの機能がないので、仕方なくフォルダでカテゴリ分けして整理しています。それもこの秋にiPadOS 15にアップデートすれば不要になるので助かります。

全体のまとめ

一般ニュースではFacetimeの機能拡張とか、通知機能の改善とフォーカス機能なんてところを取り上げてますが、その辺は個人的にはスルーです。Zoom対抗とかニュースメディアでは取り上げてますが、どちらかというとTeams対抗でしょうね。動画、音楽、画面をオンラインで共有できるShare Playとか面白いですし、時勢を感じます。

Zoomについては、Webセミナーとかで使っているところもありますが、前職の会社初め、企業ユースではどうしても他のが使えない場合だけ、みたいな制限されていることが多いので。
最初にセキュリティ問題で味噌つけたところも問題ですが、結局、Office365使っているところはTeamsが使えるのでZoomを使う意味ないです。他のOffice系にもそれについてくるオンライン会議システムはありますからね。

そう言う点では、デバイス間の連携、チームや家族間の連携という部分が今回強く押し出してきたところかと感じました。あとは、プライバシーを含めたセキュリティですね。時代のポイントを的確に拾い上げてまとめ上げてくるあたりはさすがだと思います。

まあ、ネット上のApple系情報サイトやApple系、ガジェット系YouTuberの皆さんが的確なまとめ記事を各種アップされているので、まともな情報はそちらを参照ください。

補足:Mac版ショートカット忘れてた(2021/6/8 16:30)

振り返りで改めて動画とか見て気づいた。Mac版ショートカットアプリが出ます。今もAutomatorというアプリがありますけど。iPadでショートカット使ってますが、Automatorは後回しにしたまま忘れてました。
Automatorは名前からなんとなく自動化するものだというのは伝わると思いますが、ショートカットは正直、伝わらならい気がするのは自分だけ?いろんな操作をまとめてワンアクションで「ショートカット」する、という意味かと思っています。

自分の場合、簡易ランチャアプリ的に使っています。例えば、ショッピングするというショートカットを作ってあり、それをウィジェットから起動するとリストでアマゾンとかヨドバシとかいくつかのオンライン通販サイト、電子書籍サイト、音楽販売サイトが出てくるようになっており、それをクリックすると当該のアプリやWebサイトを表示してくれるものです。

同じことがAutomatorでもできるとは思いますが、ウィジェットに置いておけるというのが肝だったりします。

拙い記事でございますが、サポートしてもよいよという方はよろしくお願いします。著者のやる気アップにつながります。