フォルクスワーゲンの弱点
先に答えを述べます
フォルクスワーゲンの弱点は価格です。
2023年に生産が終了しましたが
日本でも時折見かける
フォルクスワーゲン・up!
トヨタ パッソ
スズキ スイフト
軽自動車まで加えると
スズキ アルト
ダイハツ ミライース
ここで少しGoogle様に意地悪
ドイツ で最安値の新車はいくらですか?
Was kostet der billigste Neuwagen in Deutschland?
Google様は検索する言語によって
検索内容が変化します。
フォルクスワーゲン・up!
は2023年に生産を終了している車種です。
と質問を変えると
となります。
そしてダチア サンデロ👇
クルマをたくさん作っているドイツで
最安価な車種は東欧の外国車です。
「日本国内で買える一番安い新車ではなんですか?」
とgoogle様へ質問した答えは前出のミライース
の86万円です。
ダチア サンデロの€11,800は195万円です。
ドイツは日本より平均給与が高いとはいえ
一番安い車は外国車で日本の2倍
これがVWが苦しんでいる原因です。
日本より労働組合が強固なドイツでは
解雇は日本と同様に難しいと思います。
アフリカ赴任中に
アメリカ軍人と一緒に
週に1度
ドイツ軍の兵士を先生に迎え
懇親目的の「ドイツ語勉強会」へ参加しておりました。
夕方7時過ぎから2時間程度
ビールやつまみを持ち寄りながら談笑する
「国際的居酒屋談義」というのが会の実情でした。
ドイツの友人は
「アフリカから帰ったら車を買う」
のを目標にして
最高気温50℃強
という過酷な勤務※に耐えておりました。
慣れない外国語を使う者でも
「趣味の世界」では打ち解けあう・・・
趣味には国境なんて存在しません。
本当はGoogle様へ意地悪な質問をするまでもなく
「肌感覚の新車価格」は
知っていたのです。
「へえ・・・ドイツでは車は高いんだね~」
というのが小官の偽らざる本音でした。
ちなみにアメリカ兵は
「アメリカではヤリスなら1万5千ドルで買えるよ」
と言っておりました・・・
「150万円か」とその時は思いましたが
円が安くなったので
当時は日本とさほど変わらない
販売価格であったヤリスも
現在はアメリカ国内販売価格は
日本円に換算すれば230万円ほどです。
日本は長年のデフレに苦しみましたが
「給料が上がらないが物価も上がらない」
ため・・・
「生活者は苦しいけれど普通に車を買っていた」
ドイツ国内の中流以下の層にとって
「クルマとは高価な消費財」です。
それに「グリーン政策」が
追い打ちをかけています・・・
トヨタなどのガソリンエンジン車を目の敵にして
EVを推奨した・・・
そのEV補助金が減額された途端の
フォルクスワーゲンの苦境・・・・
VWはドイツ政府やEUの忠実なシモベとして
電気自動車へ資本や人材を積極投入した結果の苦境です。