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先入観を持つのは間違いなのか?

先入観という言葉が
肯定的に使われる場面はほとんどない。

先入観とは
「ある問題や状況を客観的に見ることを妨げる偏った見方 」
だという。
言い換えに並ぶ言葉は

先入主 僻見 依怙 先入見 依怙贔屓 片より 偏り 偏執 傾き 偏見 偏愛 依估贔屓 偏好 思い込み 片寄り バイアス 不公平 バイヤス 偏った考え 依估 傾向 成心

ここまでマイナスの内容が並ぶのは

「ある意味で壮観だ」


しかし先入観が
「人間の生存と適応において不要なバイアス」
であったなら
人間は進化の過程で

「先入観を捨てていてもおかしくない」

人類の進化史をアフリカに赴任していたころ・・・
暇でたくさん読んだ。

アウストラロピテクスの「ルーシー」が
発見された場所が偶然 
研究対象の「ジブチ回廊」沿道であったせいだが
なぜ人類は
エチオピア・ジブチ国境付近の
「世界有数の過酷な環境」で進化していったのか
興味もあったのだ。

わかる事は「ごくゲンテイテキ」
ではあるが

人類が生存や子孫繁栄に有利な選択だけ功利的に実施しなかった

事実だ

遺伝子の戦略とは
「様々なパターンのランダムな生成と実証実験」

である。

一見すれば

「いじめも人殺しも泥棒もする現生人類」

は明らかに失敗作品である。

しかし・・・・その種以外の

「別パターンの遺伝子実験群」は
絶滅している。

もっと穏やかで・・・やさしく協調性があり・・・
そんな人類もいただろうが・・・・

その遺伝子は現代に残っていない。

出しぬいたりズルしたり盗んだりする現生人類は

「必然という選択によって生存しているのかは不明」

でありそのうち絶滅する・・・
「必ずしも優秀な種が生き残る訳ではなく・・・」

運と偶然を味方に
生き残れる図々しさがなければ・・・
他の絶滅した人類と同様に
「ホモサピエンス」もずいぶん前に
博物館の「かつて存在した人類」として
展示されていただろう。※

※その博物館をどの種の動物が運営するのかは不明

先入観をホモサピエンスが脱却できない理由は
以下の通りだ。

情報処理の効率化
先入観は、過去の経験や学習に基づいて物事を素早く判断する手助けとなる。
新しい情報や状況に直面したとき、
すべてを初手から判断するのは非効率である。
過去の知識や経験により迅速に決断を下すことは
時間やエネルギーを節約し、
生存確率を飛躍的に高めるという利点がある。

②生存本能
現生人類は進化の過程で何度も絶滅の危機に遭遇し
危険を避けて生き永らえてきた。
例えば、未知の動物と遭遇したとき
「危険かもしれない」と即座に判断することは重要な
能力だ。
先入観が過去の経験や学習によって形成される理由も
その点にある。

③社会的つながりの維持
 先入観は、人間が人間社会でしか生存できない弱い動物
であるという欠点を補うため
「同じ行動や価値観、生存を判断する集団」
にシンパシーを覚えさせるという効果を発揮する。
しかし、これは過度になると偏見や差別「他派排除」行動につながることもある。

先入観が厄介なのは特に③の状況である。

先入観がすべての状況で有益でないことは
皆さんご自身が一番よくご存じです。

先入観とはそもそも生存本能にリンクした
種族防衛そのものなので
不要だとバッサリ切って捨てるのは困難

とはいえ社会の変化速度が加速する
昨今においては、
「状況に応じて適切に対処することは重要」

なぜこんな話題を書くのかといえば・・・

ずいぶん前に👇

という記事で前フリしておいて・・・
各種マガジン未掲載でどのくらい・・・
読まれるのか?ためした記事ですが

少しだけ皆様の
「先入観」がどの辺に・・・

「コーヒーは熱湯で落とさなければならない」
という固定観念・・・を捨てないと
試す気にもなりません。

メーカーや卸売り業者・喫茶店の皆さんは
「コーヒーは最初のドリップで豆を膨らませれば
あとはそれほど高温の水を用いなくても
成分を抽出できる」
と知っている。

逆説的に言えば

「水だしコーヒーにパンチを少し加えたい場合は
少しだけ熱湯を用いる」
これは・・・長年飲食関係の調達業務に関わってきた
小生は普通に知っている知識
「コーヒーはどんなに頑張っても主成分の6割程度
しか抽出できない」
という特性に由来するからだ。

そこで・・・
最初だけお湯で膨らませて・・・・
後は低温の炭酸水で
「サッと抽出し・・・・焼酎や安物のウイスキーで
割って飲むとおいしい」
という
「先入観バスターズ」をお勧めする。
「お代はいりません」

「これが小生の酷暑見舞いです!」

コーヒー炭酸飲料は各メーカーが何度も挑戦し
「失敗した分野」です。

なぜ既製品が美味しくないかそれは
「炭酸で抽出すると酸化が極めて速い」
からです。

コーヒーの風味を失わせるのは
「酸化」

缶コーヒーがどんなに進化しても

「ドリップコーヒーを超えられない理由」

のひとつは
「酸化速度をコントロールするのが難しいから」

でも・・・自分でドリップして・・・
炭酸で抽出し・・・「飲む!」
「これなら・・・酸化する前に吞んじゃえばいい」

とくに麦焼酎や・・・安物バーボンとの相性は良好です。

寝酒にはなりませんが・・・
暑い夕方にシャキッとするのには
おすすめです。

さあ・・・先入観を捨てられますか?



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